ラスト・フェニックス 不死殺しの王女


『ラスト・フェニックス 不死殺しの王女』(諸星崇著/角川スニーカー文庫)★★★☆☆

ラスト・フェニックス  ─不死殺しの王女─ (角川スニーカー文庫)
ラスト・フェニックス ─不死殺しの王女─ (角川スニーカー文庫)

まっすぐな王道ファンタジー。
「毒姫」と呼ばれて忌み嫌われる王女とその護衛騎士の青年の物語なのですが、このふたりの関係性がめちゃくちゃ可愛くてニヤニヤしてしまいました。
前半は主人公とヒロインが周囲に疎まれながらも優しい関係を作っていき、後半ではタイトル通りにフェニックスに絡む騒動へと巻き込まれていきます。
後半の展開がちょっと力押しかな?と感じたものの、うまくまとめた面白い作品でした。

☆あらすじ☆
アルフェンドラ王国の近衛騎士に選ばれた、勇敢な騎士・セロは、第四王女・シャロンの護衛の任を与えられる。しかし、シャロンは自らの体の中に毒を持ち、触れた相手を殺す『毒姫』と恐れられる存在だった―。一方、王国では、大昔に封印されたフェニックスの不死の力を戦いの道具に利用しようとする者が現れる。その禁忌の力は王国をかつてない恐怖と混乱へと陥れることになり―。悲しき運命に立ち向かう本格ファンタジー開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

叙任したばかりの騎士セロ・ハーシェスは、嫌われ者の第四王女で「毒姫」と呼ばれるシャロンの護衛任務につくことに。
前半は、生真面目で実直なセロの人柄が、不遇すぎる境遇のために凍てついたシャロンの心をゆっくりと溶かしていく様子が優しく描かれていきます。
この描写がとても好み。セロのキャラも素直に格好いいと思えるし、徐々に本来の明るさを取り戻していくシャロンも本当に可愛い。そのふたりが主従?恋人未満?なニマニマする関係を築いていくんですよ。最高ですね!

 

ふたりぼっちだけど優しい関係は、氷付けの謎の女イリアを助けて人数が増えても変わらず。

しかし、他国の侵略に怯える王国がフェニックスの封印を解いてしまったことで事態は一変してしまいます。

 

後半のバトル展開、悪くはなかったのですがちょっとご都合主義が目立った印象。
「他者の生命力を奪うから不死身」というフェニックスの絶望的すぎるスペックにどうやって主人公達が対抗していくのか期待していただけに、当のフェニックスが内部破壊が効くんだよって弱点を披露してきたのには脱力。サブタイトル的にシャロンの体内の毒が有効だろうというのは予想はついていたのですが・・・・・・。
あとシャロンから生命力を奪うのは阻止できるって展開はちょっと私の好みではなかったです。戦えば彼女を傷つけてしまうかもしれないっていう直前のセロの葛藤にドキドキしていただけに、あっさり解決しちゃったのは残念でした(´・ω・`)

 

と、少し不満が漏れてしまいますが全体的には面白い作品でした。
バトルは熱かったし、主人公強化の流れも良かったですしね。なんといってもシャロンとセロの関係が好みすぎるのでぜひシリーズ化してほしいです!
まだイリアがどうしてフェニックスを裏切って人間側についたのか明らかになっていないので、2巻も出るのかな?続きに期待します。

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