『光炎のウィザード 運命は千変万化』(喜多みどり著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆
前巻の感想はこちらから
最終章に入り、色んな人間関係が整理されてきました。最後は個人的に大興奮の展開だったのですが、ロードマスターが哀れすぎてちょっと笑ってしまったw
☆あらすじ☆
「極地で」。そう言ってリティーヤの前から姿を消した“キツネ”。リティーヤは彼を追い、“学園”の特別編成チームとともに魔力の嵐が渦巻く極地の遺跡へと向かう。だけど、“キツネ”をめぐってお師匠ヤムセがリティーヤに剣を向けてからずっと、気まずい師弟関係が続いていて…?リティーヤにとっては命の恩人、ヤムセにとっては宿敵の“キツネ”との最後の対決へ―クライマックス直前、全ての運命が動き出す第9巻。
以下、ネタバレありの感想です。
さぁ、最終決戦か!?
と思っていたのですがここでは終わらないんですね。当たり前か。あと1冊あるんだし。
リティーヤたちはキツネが待つ極地へと向かい、そこでミカとイルザークと再会を果たします。
ここでミカが再登場かぁ、と不穏に思っていたら・・・・・・
これで最終目標のひとつにミカを元に戻すってことが入ってくるわけですね。
今回のメインはなんといってもキツネ。
リティーヤとキツネの間にある感情がやっと整理されました。キツネのリティーヤに対する執着は彼の孤独が理由だったのでしょうけど、なんだか切ない。
今回のサブタイトルにもなっている「運命」という言葉が段々重くなってきました・・・・・・。
そんなキツネですが、まさかあれで終わりじゃないですよね!?
いやいや、これは逆フラグだと信じてる。ひょっこり現れてこそのキツネですし!それに「バゼル」って・・・・・・。
そして、いよいよ物語は「昼の石板」を集め、温暖化を起こそうとする「風と八月党」との最終決戦へ。
極地から戻れば自由がなくなるはずのリティーヤがどうやって行動するのかと思っていたのですが。
駆け落ちキターーーーーー!!!!
今回はリティーヤとヤムセの関係の変化に割と重点が置かれていて、ふたりの揺れ動く感情がそれはもう色っぽく描かれていたので期待はしていたんですけどね。ふふふ!満足!!
ただ、ロードマスターの「だから、何かやるなら、その前に言ってくれって言ったのに・・・・・・」の言葉に同情を禁じ得ませんww
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