ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン7


『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンⅦ』(宇野朴人著/電撃文庫)★★★★★

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (7) (電撃文庫)
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (7) (電撃文庫)

前巻の感想はこちらから
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン6 | 晴れたら読書を

本格ファンタジー戦記である本作の最大のヤマ場。
素晴らしかったです。はい。もう・・・・・・言葉がうまく出てこない・・・・・・

☆あらすじ☆
軍事クーデターによって、カトヴァーナ帝国内はイグセム派、レミオン派、旭日連隊の三つの勢力に分裂する。旭日連隊のイクタは、行方不明だった帝国皇帝の身柄を確保することに、いち早く成功するが、佞臣トリスナイの巧みな謀略に踊らされてしまう…。イグゼム派の将校として捜索隊を率いていたヤトリと、戦場で対峙するという、まさかの事態を迎えるのだった―。非情な運命は、二人の未来をどう変えることになるのか?話題沸騰の本格ファンタジー戦記、ついに最大のヤマ場を迎える!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

カトヴァーナ帝国を混乱に落とす三つ巴の戦いと、それを引き起こした佞臣トリスナイ。
膠着状態のなか、どう決着をつけるのかと思ってドキドキと本を開いたのですが・・・・・・

 

始まったのは、ヤトリとイクタが絆を育んだ幼い日々の思い出

 

おおーーっとぉ!?

 

これをこのタイミングで挟むのはちょっとよろしくないんじゃないですかね?ほら、フラグ的な意味で・・・・・・。

 

私の不安をおいて物語は、「互いの半身となっていく過去のイクタとヤトリ」と「殺し合いを強いられる今のイクタとヤトリ」を交互に描きながら進んでいきます。

 

ハイスペックこどもな少年期では、イクタとヤトリの出会いやかつての旭日連隊が描かれ、ふたりに施された英才教育っぷりに衝撃が走りました。すごいです。連隊指揮とか。付き合う大人もすごいですけど。

そしてイクタの父の事件を経て、再会したふたりの学生時代。
1巻は卒業時からのスタートでしたから、ここにきて初めて学生時代が描かれたことになるわけです。学生期の彼らが色々していたことは今までも時折触れられていましたが、こんな事情があったとは。思っていた以上にイクタはストレートにヤトリを求めていたんですね。恋愛感情なんて生ぬるく感じるほどの執着。
破滅の未来しか見えない半身を救いたくて足掻くイクタと、その想いには応えられないけれどイクタを離すこともできないヤトリ。再会の時点で袋小路に入ってしまった関係性が重すぎて、それでいてどこか甘さを孕む雰囲気にドキドキしてしまいました。

 

この7巻、戦記というよりも素晴らしいラブロマンスを読んだ気分です。
壮大で、美しくて、悲劇的なラブロマンス
読めば読むほど物語に引き込まれ、無性に叫び出したくなって仕方ありませんでした。
イクタとヤトリがどれだけ互いを愛して、かけがえのない存在だと思っていたか。それが語られる度に感動と同量のダメージが与えられるのです。それなのに今は・・・・・・ってね。

 

振り返った過去を切り捨てたヤトリは、イクタを殺すために戦場へ。
岩石地帯でのギリギリの防衛戦は相変わらずの迫力で面白かったのですが、悲壮感が今までの比じゃなかったです・・・・・・殺し合っているのが同胞ということがすでに辛すぎるのに、イクタが戦わざるをえない相手は、イクタが戦ってきた理由そのものの存在。それでも何とかヤトリを救おうと、イクタはあれだけ頑張ったのに。

 

辛い・・・・・・

 

もう辛すぎて。どうしたらいいんですか。

 

ほんとどうするんですかこの先。
ヤトリが最期に託したシャミーユも、なんだか悪い方向に開花してしまったし・・・・・・彼女の闇堕ちはいずれありそうだとは思っていましたが、こんな形で実現するとは。「破壊」の女帝って、なんかもう二つ名的にバッドエンドがチラチラするんですけど(´・ω・`)
トリスナイも結局そのまま?放置??え、残留なのこのひと。いらないんですけど。

 

ヤトリを失ったイクタが、この先軍人として戦えるのかも気になります・・・・・・でも1巻ラストで彼は歴史に名を残す名将になるんだから軍人のまま?それってどんな精神状態なの?彼が戦ってきた理由である半身はもういないんですよ・・・・・・?

 

ほんとに心折られすぎて立ち直れない・・・・・・。次巻が楽しみなような怖いような。うう。
このシリーズもラノベですから、新章ではヤトリに代わるヒロインを立てることになるのでしょうか。でもヤトリに代わるヒロインなんて無理ですよね。ヤトリ以上にイクタの心を占める女性がこの先現れるとは到底思えないし、現れないでほしい。
それならいっそキオカ舞台&新主人公で新章スタートしましょうよ。だめかな。だめか。

 

こんなに新章への不安に苛まれているのに発売が秋予定ってどういうことだ!?ちょっとこれもう生殺しすぎませんかぁーー(´;ω;`)

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宇野朴人,竜徹,さんば挿KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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