『大英雄が無職で何が悪い03 Sacrifice For Liberty』(十文字青著/オーバーラップ文庫)★★★★☆
大英雄が無職で何が悪い 03 Sacrifice For Liberty (オーバーラップ文庫)
前巻の感想はこちらから
キサラギ、お前ってヤツはなんて格好いい男なんだ!!これは惚れる(確信)
無職の大英雄が活躍するこのシリーズも3巻目。じっくりゆっくり進むハルヒロたちの物語とは違い、こちらはますますグリムガル世界を広げていっていますねぇ。
今回も凄まじいピンチの連続でハラハラし通しでしたが、ほんっとうに面白かった!
☆あらすじ☆
〝目覚めよ。〟と言われて目覚めると、そこは見知らぬ世界だった。エルフの森を旅立ち、ドワーフの国へとやってきた俺達は、ノールとかいう種族が攻め込んできたのを撃退するのに一役買った。ドワーフ連中にも感謝されたが、旅はここで終わりじゃない。次に向かうのは「自由都市ヴェーレ」海に面した都市国家【傍点】だ。そこで俺は、ある理由からサハギンたちがうじゃうじゃいる島へ行くことになり―――
ドワーフの少女ハイネマリーも加わり、ますます賑やかになるキサラギたち。英雄譚の第三幕は、海でサハギンたち相手に大冒険!
以下、ネタバレありの感想です。
ドワーフのハイネマリーを仲間にしたキサラギ一行。
謎の風土病にかかったイチカを助けるため、キサラギたちは「自由都市ヴェーレ」へ向かうことに。
途中で陸サハギンのギンジーやオークのドン・ブラグンを仲間に加えながら、特効薬をくれるというアウギュストの依頼で赴いた海サハギンの縄張りの島で、キサラギたちはかつてないピンチを迎えることになる、というのが今回のストーリーでした。
(魚人・・・・・・半魚・・・・・・カタr・・・・・・うっ頭が)
「灰と幻想のグリムガル」と比べると、パーティーメンバーのバリエーションに驚きますねぇ。
灰グリでは人間ばかり出てくるのに。同じ世界とは思えません。特にオークを仲間にしたのには驚きでした。
オークといい海サハギンといい、灰グリだったら「モンスター」として敵対する種族が同じ世界であるはずの大英雄では「コミュニケーションをとることは難しいが不可能ではない別種族」って扱いなのが新鮮です。
まぁそんな捉え方ができるのも、キサラギの器の大きさゆえですよね。
ほんと「大英雄」らしくなってきました。言ってることも考えてることも男前すぎて格好いい。
特に今回はイチカへの気遣いがイケメンすぎました。これはイチカも惚れる。
そして思考回路が相変わらずすごい。ここまでメンタルコントロールが巧い主人公はなかなかいないです。キサラギの過去と関係しているんだろうか。一流アスリートか!っていう切り替えの早さに感動します。
ポジティブシンキングであっても緊張感を孕んでいるから決して脳天気にはならないのがとても良いんですよねぇ。
とはいえ、今回の代償は大きいものでしたね・・・・・・
まさか左腕を失ってしまうことになるとは(´・ω・`)義手を用意できるとしても、過酷なグリムガル世界で隻腕となったキサラギが生き残れるのでしょうか。怖い。
うう、モサ戦が熱すぎて興奮してたら、最後に特大の冷や水かけられてしまいました。さすが青先生。俺TUEE系キャラにも容赦ない。
次回は一体何が起こるのか。海賊戦?ドンの正体は?
キサラギの英雄譚のゴールがどこになるのかも気になります。
あと、あるかどうか分からないですけどキサラギとハルヒロは出会っちゃダメだなぁと思いましたw
キサラギのキャラはハルヒロのコンプレックスを大いに刺激しそうだ・・・・・・
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