当ブログ的最高評価(★★★★★)をつけたおすすめのラノベを紹介するまとめ記事第11弾。
今回は紹介する5作品中3作がガガガ文庫です。私もしかしてガガガ文庫ものすごく好きなんじゃない?
おすすめラノベまとめ その10はこちらから。
※前回までのまとめ記事は、上部メニューのおすすめラノベリストからまとめて見ることができます。
51.二度めの夏、二度と会えない君
【赤城大空著/小学館ガガガ文庫】
同じガガガ文庫で「下ネタという概念が存在しない退屈な世界」を刊行中の赤城大空先生の単巻読み切り作品。
路線が180度違うことで各所に衝撃が走った本作。下セカは読んだことがないのだけど、これは本当に素晴らしい青春小説でした。
死んでしまった少女のために、彼女の笑顔を壊さないために、少年は二度目の夏を繰り返すことに。そこにあるのは輝かしい青春の一コマ。その先にあるのは避けられない別れ。
開始50ページでボロ泣きして、最後の1ページまでひたすら涙しながら読みました。そうして読み切った後の爽やかな読後感は最高です。
なんだか最近泣いてないな、という方におすすめの1作です。
52.薬屋のひとりごと
【日向夏著/ヒーロー文庫】
中華風世界の後宮を舞台に、薬毒マニアの少女が様々な事件の謎を解き明かすというミステリー。
世界観を存分に活かした謎と真実は読み応え抜群。
主人公・猫猫は毒物を見ると目の色が変わってしまうというかなり変わった人物なのだけど、優しさを持つ賢い女の子でもあり、そのギャップがとても素敵。彼女を事件へと引っ張り込む宦官の美青年とのラブコメ(?)も楽しい作品です。
イラストもすごく作品に合っていて、必見です。
53.サクラダリセット
【河野裕著/角川スニーカー文庫】
能力者が集う街・咲良田を舞台に、世界を三日分巻き戻せる少女と全てを記憶する少年の物語。
多種多様な能力が登場し、主人公はヒロインのリセット能力と自身の明晰な頭脳を駆使して能力絡みのトラブルを解決していきます。
この作品はとにかく一気読み推奨。1巻から7巻に至るまでに複雑かつ巧妙に貼られた伏線が少しずつ回収され、それにより隠された真実が暴かれていく様をぜひ見て欲しいです。ひとつひとつのエピソードにどんな意味があったのかを気付かされたときの驚きといったら!
ラブストーリーとしても秀逸な、透き通るように繊細で美しい物語だと思います
54.とある飛空士への誓約
【犬村小六著/小学館ガガガ文庫】
「追憶」「恋歌」から続く、飛空士シリーズのの集大成というべき作品。
「たとえ敵味方に分かれようと、我々は憎み合うことはない。友情は永遠だ」
そんな誓約に結ばれた「エリアドールの7人」の、恋と友情と戦争を描いていく本作。
ぜひ「追憶」「恋歌」を読んでからこの「誓約」の世界に触れて欲しいです。終盤の興奮が桁違いなので(「恋歌」のときも同じようなことを書いた気がする)
「追憶」から読むとなると巻数がちょっと多いけれど、大丈夫です。間違いなく時間を忘れ睡眠を削って読みふけるはずなので、巻数は問題じゃありません。むしろ「足りない!」ってなるはず。経験者は語ります。
55.我がヒーローのための絶対悪
【大泉貴著/小学館ガガガ文庫】
切ない純愛が根底にあるピカレスクロマン作品。
舞台となるのは、悪の怪人によって平和を脅かされる月杜市。主人公は怪人達を束ねる悪の結社の総帥であり、物語は「悪」の側から描かれていきます。
黒髑髏のスーツを着込み、配下の怪人達を指揮して主人公が戦うのは、怪人達の天敵である正義のヒーロー。その正体は最愛の幼なじみであることを知りながら、それでもなお彼は戦い続けるのです。
主人公が必死に隠してきた想いを知って振り返れば、まさに愛と闘争の物語であるといえる本作。ダークヒーローものとしても緊張感のある展開が面白く、それ以上に切なすぎるラブストーリーに心をがっしり掴み取られてしまいました。
以上です。
「おすすめラノベまとめ その12」に続きます。