放浪勇者は金貨と踊る


『放浪勇者は金貨と踊る』(むらさきゆきや著/富士見ファンタジア文庫)★★★☆☆

放浪勇者は金貨と踊る (富士見ファンタジア文庫)
放浪勇者は金貨と踊る (富士見ファンタジア文庫)

「覇剣の皇姫アルティーナ」(ファミ通文庫)のむらさきゆきや先生のファンタジアでの新作。
魔王を倒して金が全てとなった世界で、詐欺によって人を苦しめる「モンスター」を退治する元勇者のお話。ファンタジー版クロサギって感じの内容でした。安定した面白さは流石です。

☆あらすじ☆
勇者が魔王を倒して、世界は平和になりました―では終わらなかった。人類の“敵”が消えて『暴力』の時代から『金』の時代が訪れる。商業都市ファルトラの片隅、素性を隠して放浪していた勇者は、詐欺にあった亜人の少女ユニスと、その相談に乗っている女騎士レイチェルと出会った。仕方なく助けることにした彼は、淡々と言い放つ。「…法も剣も無力だってんなら…騙した悪党を騙し返せばいいだろ」魔王を倒した勇者の新たなる敵は、金に憑りつかれた人間たち!そして、さらに街を揺るがす巨額な詐欺へと挑むことに…!?『金が全て』となった異世界の、金貨を巡る英雄譚、開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

勇者アレン一行によって魔王が倒され、平和を取り戻した世界。
「金が全て」となった世界では、日々、騙し騙されが横行し、金を奪われ苦しむ人が生まれ続ける・・・・・・っていう感じのお話でした。ただし、シリアスさは皆無で基本的にコメディです。

 

主人公は、そんな世界を放浪する謎の男ヨル・ブラッククロス。その正体は素性を隠して放浪中の勇者アレス。
ヨルは酒場で商人ユニスと国家騎士レイチェルと出会ったことで、詐欺師に奪われた金を取り返すために詐欺を仕組む、というのが今回のお話でした。

 

詐欺に詐欺を返すってことで、どんな内容になるのかと思っていたのですが、何億もの借金ができあがっても雰囲気は陽気で展開はサクサクと進むため、気楽に楽しむことができました。下手にシリアスを突っ込むよりはこの方が潔い感じもしますね。その分、ちょっとだけアクが足りないかなぁと個人的には思ったりもしましたが、十分に面白い作品だったと思います。

 

ヨルはなかなか良いキャラクターだったと思います。
悪ぶっているつもりが良い人感ダダ漏れなところとか、いかにも勇者さまって感じでしたしね。
それにしてもあの指輪は便利。詐欺モノでありながら指輪やモンスターでファンタジー色を強くだしていたのは読んでいて楽しかったです。

 

それにしても指輪を使ったヨルの正体を見破るイライザの直感ぱない・・・・・・彼女を仲間にしとけば万事うまくいくのではwそれでは面白くないですけど。
今後シリーズとして展開していけば、彼の仲間達も登場するのでしょうか。その前に今回の黒幕シャノワールをどうにかしないといけないのか。

 

最後のモンスター退治はあれだけ煽っといてあっさり片付けてしまったのには少し不満も感じてしまったのですが、まぁそういうドンパチな話じゃないから仕方ないかもですね。

 

気軽に楽しめる作品だったと思います。続き出るかな?

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