“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店1


『“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店』(御堂彰彦著/電撃文庫)★★★☆☆

“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店
“不思議”取り扱います 付喪堂骨董店

長らく積んでいたシリーズのひとつ。とりあえず積もうとする悪癖どうにかしたい。
不思議な「アンティーク」にまつわる事件を描く連作短編です。割と後味苦めなエピソードが多いのですが、最後の1本にほっこり。
主人公の男女の関係性がとても好みなので、続きを読むのが楽しみです。

☆あらすじ☆
この世界には『アンティーク』と呼ばれる物がある。年代物の骨董品や古美術品のことではない。幸運を呼ぶ石、未来の姿が映る鏡など、不思議な力が宿った器物を指す。世の中は広いもので、そんな怪しい物を扱う店があったりする。付喪堂骨董店~FAKE~。だが、名前の通り扱っているのはそれの偽物ばかり。無愛想な少女が不気味な品ばかり勧めるので閑古鳥が鳴いている胡散臭い店なのだ。でも、ごくまれに本物が舞い込んでくるから面白い。では、そんな変わった品を手にしてしまった人たちのことを、これからお話しよう。

以下、ネタバレありの感想です。

 

不思議な力を宿す曰く付きの様々な品物「アンティーク」
主人公は「アンティーク」を収拾し扱う付喪堂骨董店~FAKE~のバイト学生・来栖刻也です。彼は、同じくバイトの少女・舞野咲と共に「アンティーク」にまつわる様々な事件に巻き込まれていく・・・・・・という形式の連作短編でした。

 

どのエピソードに出てくる短編もなかなか面白かったのですが、第3章「記憶と記録」の書いたら忘れないノートは死ぬほど欲しいですどっかに落ちてないですか、このアンティーク。
まぁ、この短編の後味の悪さは屈指のものでしたけど。悦子さんの最後のセリフにぞっとしつつ悲しかったです。

 

1章から3章までミステリー調に淡々と進み、どれも後味が悪い湿った感じの話ばかりでしたね。
1章の少女も因果応報とは言え何だかなぁという感じでしたし、2章の過去と現在が交錯するエピソードも人間の流されやすさみたいなものを感じて虚しくなりましたし。

 

そんな陰鬱な空気のある作品でしたが、刻也と咲の関係はすごく良かったです。
なんとなく私の好きそうなラブコメの波動を感じる・・・・・・っ!
特に第4章「プレゼント」は私好みのエピソードでしたwそれまで内面がよくわからなかった咲が一気に可愛く見えましたしね。
それにしても、刻也よ。説明を聞いてなかった咲ちゃんにも非があるとはいえ、あれはひどい。ひどいけど、フォローは素晴らしい。抜け目のなさに笑ってしまいました。

 

刻也がなぜ義眼のアンティークをつけているのかとか、なぜ骨董店で働いているのかとか色々気になる伏線があるので、次巻以降もどんどん読んでいこうと思います。

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御堂 彰彦,タケシマ サトシ

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