『とある飛空士への誓約7』(犬村小六著/小学館ガガガ文庫)★★★★☆
前巻の感想はこちらから
最終章、第3部開幕です。
シリーズ総決算ということで、どんな物語が描かれていくのか・・・・・・と思っていたら、あっちでもこっちでもピンチの連続で半泣きでした。
容赦ない、容赦ないよ(´;ω;`)
でもでも!最後の展開は大興奮でした!キターーーーー!!!!
☆あらすじ☆
「災厄の女王」―。戴冠から半年。ウラノスの新女王ニナ・ヴィエントは、地上国家に住まうものからそう呼ばれ恐れられていた。ウラノスの悲願「天地領有」を果たすべく、ウラノスの傀儡国家であるハルモンディア皇国はセントヴォルト帝国の誇る絶対防衛線ククアナ・ラインに対して攻撃を開始、新たな戦雲が再び多島海全域を覆うことに―。世界各地に分かたれた「エリアドールの七人」は、それぞれの運命に懸命に抗い、いつしか国家を、時代を動かしていく。飛空士シリーズ最終章、第三部「プレアデスの奇蹟」開幕。
以下、ネタバレありの感想です。
第2次多島海戦争は秋津連邦の崩壊により最終盤の泥沼化。
かぐらがヤバいです。軍事クーデターとか。大丈夫かな。
でも責任をとるにしてもすでにセントヴォルトも崩壊気味だし、うやむやになってなんとか生き残れないだろうか。バルタにもう一度会うまで死なないで欲しいです・・・・・・。
一方、ニナ戴冠により天地領有のために動き出したウラノスは、セントヴォルトを始めとする多島海方面へ侵攻。
これまでの全てがウラノスに踊らされていただけというのがどこまでも憎らしいですね。
ワルキューレに入った清顕とイリアも絶対的に不利な機体の性能差に苦しめられるし・・・・・・
せっかく仲間同士で戦わなくても良い状況になったのに、どこまでも死が隣り合わせで辛すぎます。まさかここで空の王が退場するとは(´・ω・`)
うう。癒やしのバルタが今回も笑いをくれたのですが、後半はぐぬぬってしかいなかったのが寂しい。頑張れ自称天才!・・・・・・「オペレーション・双子の弟」の発想は本当に天才だと思いましたマル
貫禄の三枚目っぷりを発揮したバルタに対し、セシルは女王の風格とセシルらしさを兼ね備えた素晴らしい演説をみせてくれました。そしてそれがミオに届いたシーンにもらい泣き。
「エリアドールの七人」の再集結が本当に待ち遠しいですね。笑顔で再会が叶うといいな。
危機が連続する多島海方面とは別に、ニナたちも頑張ってはいるものの、なかなかうまくはいきません。
ニナはお飾りの女王でしかなく、しかも暗殺の危機にさらされ、ミオが・・・・・・っ!!
なんとなくミオには死亡フラグが(勝手に)見えてるので、もうほんと怖くて仕方なかったです。がんばって生きてくれー!清顕がダメでもハチドリがいるよ!(でもハチドリも死にそう・・・・・・)
それにしてもゼノンのゲスっぷりには心底いらつきます。総決算というからには誰かヤツに天誅をくれてやってもいいんですよ?
ウラノスとの圧倒的な科学技術の差に、あわや惨敗かというところまで追い詰められた清顕たち。
それを救ったのは、「機械仕掛けの神」。
待ってた!待ってたよ!!カルエル!!!
セシルはどうやって彼らの存在を知ったのでしょうか?
そこらへんは次回明かされるのでしょうね。新旧の主人公たちの出会いによって読み手のテンションも跳ね上がってしまいます。もしかして海猫も来る??
まさに「役者が揃う」とはこのこと。鳥肌が立つなぁ。恋歌とのリンクもますます強くなり、物語が結末に向けて大きく動き出したことがわかりますね。楽しくなってきた!!
あ、前回でイリア勝利が見えた気がした三角関係、まだまだ決着は遠そうですね。
清顕もイリアも深く考えるのをやめてしまった?
死地を切り抜けて良い雰囲気になったのに・・・・・・。おのれカル。空気読めよ。相変わらずすぎる。
ああ早く8巻〜〜〜〜っっ(´Д`;)
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