とある飛空士への誓約6


『とある飛空士への誓約6』(犬村小六著/小学館ガガガ文庫)★★★★★

ガガガ文庫 とある飛空士への誓約6(イラスト完全版)
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前巻の感想はこちらから
とある飛空士への誓約5 | 晴れたら読書を

第二部完結。
お、重かった・・・・・・。
「とある飛空士への夜想曲」を彷彿とさせる、殺伐として悲痛な戦争の惨禍。
夜想曲がいかにも軍人然とした主人公だったのに対し、誓約の主人公達はライトノベルらしさを残しているだけに、彼らが戦いに赴く様が辛くて仕方なかったです。
いやー。今回はほんとにきつかった。でも途轍もなく面白いから途中でやめられないんですよね(꒪ཫ꒪; )
泣きながら読みきってやった!

☆あらすじ☆
敵対する三つの勢力に分かたれた「エリアドールの七人」は、あの誓約を胸にそれぞれの場所で頭角を現しつつあった。秋津連邦首都・箕郷の防空任務についた清顕は軍の思惑により若き英雄として祭り上げられ、いまやヴォルテック航空隊のエースとなったイリアを撃墜するよう強いられる。両国の威信をかけた最新鋭戦闘機を託されたふたりは、単機で戦局を決定づけるほどの戦闘力を翼にのせて、燃えさかる箕郷上空で再会する。葛藤と煩悶の末、互いを想い、仲間を想うふたりは高空の一騎打ちへ!第2部「第二次多島海戦争」完結。

以下、ネタバレありの感想です。

 

敵味方に分かれ、第二次多島海戦争の前線に配属された「エリアドールの七人」の仲間たち。

ついにこのときが。1巻の夢のシーンから戦々恐々としながら待ったこのときが。

祖国と今の仲間を守るため、最新機に乗り込み、正面衝突する清顕とイリア。

辛い。辛すぎる。
しかもこのタイミングで恋を自覚するとか!!
イリア派の私大歓喜!のはずだったのに大号泣ですよ!!どうしてくれる(´;ω;`)

 

一度目の接敵で清顕が逃げた気持ちもよく分かるし、焼かれた祖国と堕とされた仲間のためにもう一度立ち上がろうとする気持ちもすごく伝わってきて・・・・・・。
本当はどれだけ逃げたいかが分かるから、二度目の決戦に挑む清顕とイリアの姿は悲壮感なんて言葉でくくれるモノではありませんでした。
しかも、清顕もイリアも泣かないんですよ。
ふたりの空戦シーンは壮絶な死闘が繰り広げられているはずなのに、どこまでも情緒的で詩的な美しさに満ちていました。
自分が必ず堕とさなければならない敵同士として殺し合いをしているはずなのに、まるで楽しくデートをしている恋人達のよう。
きみたちが泣かないなら私が泣くよ!?ってくらい泣きました。

 

もうこれ、どっちが死んでもおかしくないなぁと不安で不安で仕方なかったのですが、なんとかなって本当に良かった。
今の戦争への疑問と殺し合いへの忌避を抱いたふたりが、アクメドによって新たな場所へ誘われるシーンには鳥肌がたちました。
バラバラになった「エリアドールの7人」が徐々に集結していくのかな!?ぜひそうなってほしいです(士官室から人が消えていくイリアの夢は切なすぎたので・・・・・・)
かぐら&バルタの再会も待ち遠しいですね。

 

一方のウラノス。
いよいよニナが王に立ちましたが、これによって何が起こるのか期待と不安が入り交じって複雑な気持ちです。
あと三角関係がイリア勝利で終わりそうなんですが、なんかこれ・・・・・・ミオの死亡フラグなんじゃ

 

これで第二部完結。次からいよいよ最終章。シリーズ総決算だそうです。
シリーズって「誓約」のことだろうか、「飛空士」そのもののことだろうか。

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