サクラダリセット5 ONE HAND EDEN


『サクラダリセット5 ONE HAND EDEN』(河野裕著/角川スニーカー文庫)★★★★☆

サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)
サクラダリセット5 ONE HAND EDEN (角川スニーカー文庫)

前巻の感想はこちらから
サクラダリセット4 GOODBYE is not EASY WORD to SAY | 晴れたら読書を

サクラダリセット後半スタートの第5巻です。
いよいよ本題に入り、シリーズの着地点も見えてきた、のかな?

☆あらすじ☆
「私を普通の女の子にすることが、貴方にできる?」復活した相麻菫。ケイは彼女に、咲良田の外に―能力が存在しない世界に移住することを提案する。だがそれが上手くいくのか、彼にも分からなかった。確証を得るため、ケイは管理局の仕事を引き受け、春埼、野ノ尾とともに、九年間眠り続ける女性の「夢の世界」へと入る。そこでケイは、ミチルという少女と青い鳥に出会い―。“咲良田”とは?能力とは?物語の核心に迫る第5弾。

以下、ネタバレありの感想です。

 

復活した相麻菫を「普通の女の子」にしたいケイ。
相麻菫の存在に心を乱される春埼。
そして、何らかの目的のために動き始めた菫。

 

良い感じに三角関係が温まってきましたw
それにしても、春埼の人間性が強まるほど、「リセット」という能力が抱える負の面が目立ってきますね・・・・・・。
なんというか、三歩進んで二歩下がる的な。
春埼の成長がリセットされるというのは辛い。
それ以上に、「リセットで消したもの」を菫につきつけられたときのケイの諦念のような何とも言えない寂しい感情が印象的でした。
ケイも春埼もお互いを何よりも大切に思っているのに、どうしてこうもすれ違っているのか。もどかしいです。

 

同時に物語は核心に向かって突き進んでいっています。

今回は夢の世界が舞台となりましたが、後半の序章といったところでしょうか。

青い鳥の物語と絡めた今回のストーリーもとても面白かったです。
正義とか幸福とかの概念はどうしても客観性をもちようがないよなぁ。主観が衝突し歩み寄れないときに、能力という形の実力行使しかないというのは哀しいですね。
絶対の正解がない問題を、それでもより良い答えを目指してあがくケイが素敵でした。

 

後半戦のプロローグということで、シリーズの方向性を示すための話でもあった第5巻。
相馬菫は「シナリオ」の存在と「始まりの一年間」についてをケイに知らせることで、何をしたかったのか。
最後に咲良田そのものをリセットしようとする黒幕的存在が明らかになりましたから、彼がラスボス??うーん、面白くなってきた!

全てはシナリオ通り、という薄気味悪さが今後どうなっていくのかとても楽しみです。

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