まいりませ、幻想図書館 眼鏡の淑女と古書の謎


『まいりませ、幻想図書館 眼鏡の淑女と古書の謎』(ひずき優著/集英社コバルト文庫)★★★★☆

まいりませ、幻想図書館 眼鏡の淑女と古書の謎 (コバルト文庫 ひ 9-15)
まいりませ、幻想図書館 眼鏡の淑女と古書の謎 (コバルト文庫 ひ 9-15)

良かった!これはぜひとも応援したい新作でした。
古書オタクな貴族の令嬢と、彼女を間に挟んで対立する兄弟のお話。
正直に言えば、期待していた古書に関わるミステリーという部分は薄いし、展開には粗いところがあったりします。
それでも、とても私好みなラブストーリーでした!
3人の関係がどうなっていくのか気になりすぎて、うっかり夜更かししてしまった・・・・・・。
これも三角関係といえるのかな??私が表紙とあらすじから想像していたものとは全く方向性が違う展開に、かなりドキドキしてしまいました。
ぜひシリーズ化してほしいなぁ。期待!

☆あらすじ☆
本をこよなく愛する変わり者の令嬢編むネリアは、祖母が暮らす否かの城に引きこもっていたところ、王都の父から呼び出しを受ける。王都には憧れの『幻想図書館』がある。だが、胸を躍らせる編むネリアを待ち受けていたのは、いまをときめく公爵家との縁談だった!しかも、公爵には息子が二人いるのに、どちらが相手かもわからない。そんな中、アムネリアは『幻想図書館』で一人の青年と出会い・・・・・・?

以下、ネタバレありの感想です。

 

メガネを外せば美少女、というのは様式美ですよね。

実際度の強いメガネは目が小さく見えるから、オンオフで激しく印象が変わるものですし。
本作のヒロイン・アムネリアもそんなメガネ美少女です。

古書好きのアムネリアは、念願叶って訪れた『幻想図書館』で、騎士の青年ウォルフラムと出会います。
ウォルフラムの軽薄な態度に苛立ちつつも、次第に打ち解け始めるふたり。
もしかしたら自分に舞い込んだ縁談の相手は彼かもしれない、と淡いときめきを覚えるアムネリアでしたが、いざ「婚約者」として現れたのは兄・クラウスの方で・・・・・・という感じに物語が進んでいきます。

 

「幻想図書館」で古書に囲まれて働くために、結婚せずに修道女になりたいアムネリア。
初恋のアムネリアに惹かれていくも、兄のために身を引こうとするウォルフラム。
ウォルフラムに対する強烈な劣等感から、アムネリアを婚約者とすることに執着するクラウス。

 

それぞれが抱える事情によってこじれていく三人の関係に頭を悩ませる一方で、アムネリアは「幻想図書館」で働く条件として出された「ギルガメシュ写本の贋作を見極める」という課題に挑戦していきます。

 

アムネリアの課題や古書絡みの謎については、ミステリーというほどではなかったですね。でも、幻想図書館の雰囲気や古書に対するアムネリアの熱情など、とても魅力的で面白い設定だと思います。
今回は三角関係の方にページが割かれていたから、古書ネタが薄めなのは仕方ないかな。
むしろ、古書と幻想図書館というアムネリアにとって大事なものをウォルフラムだけは理解してくれた、っていうことのほうが重要なんでしょうね。クラウスや家族の無理解にはイラっとしましたし。
アムネリアは無事に幻想図書館で働けそうですし、ぜひシリーズ化して色々な古書が出てくることに期待したいです。

 

私的に本作で気に入ったのは、なんといっても三角関係から繰り広げられる恋愛面!
ただまぁ、クラウスは完全に打算ありきで本命は別にいるから、これを「三角関係」といっていいかは微妙ですが。クラウスもアムネリアを好きになってこじれるのかと思ってたのになぁ。予想が外れてしまいました(´・ω・`)

クラウスに引き裂かれそうになりつつも、意識し合うことを止められないアムネリアとウォルフラムの関係がもどかしくてすごく良かったです。
「家督争いで対立する兄の婚約者」っていう果てしなくめんどくさい関係をどうクリアするのか、とてもドキドキしました!

 

クラウスの鬱屈した感情もなかなか良かったですね。
簡単にはデレないぞ!っていうお兄ちゃんにエールを送りたい。
真面目で融通がきかないクラウスを張り倒したくなりつつも、彼の境遇には同情してしまいます。周囲の態度が兄弟であからさまに違いすぎるのが、またきついんですよねぇ。
序盤と終盤の息の合った兄弟っぷりがとても可愛かったので、続編があればぜひもっとデレてほしいところ。

 

終盤のヨゼーファ失踪のくだりからが少し駆け足で粗く感じたものの、先の気になる展開が続く面白い作品だったと思います。
色々どうするのかと思っていましたが、あのラストは予想外でしたw
続けるんかい!って突っ込んでるうちに、え、それかなりマズくないか!?っていうオチがきましたからね・・・・・・。
あれは大丈夫じゃないと私は思うよ。その後どう収拾をつけたのか、ものすごく気になる!

 

アムネリアとウォルフラムの関係もまだまだこれからですし、ぜひ続編を出してほしいです。応援します!

まいりませ、幻想図書館 眼鏡の淑女と古書の謎 (コバルト文庫 ひ 9-15)まいりませ、幻想図書館 眼鏡の淑女と古書の謎 (コバルト文庫 ひ 9-15)
ひずき 優,まち集英社
売り上げランキング : 2669Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。