魔剣の軍師と虹の兵団1


『魔剣の軍師と虹の兵団〈アルクス・レギオン〉』(壱日千次著/MF文庫J)★★★☆☆

魔剣の軍師と虹の兵団<アルクス・レギオン> (MF文庫J)
魔剣の軍師と虹の兵団<アルクス・レギオン> (MF文庫J)

虐げられる亡国の民たちが反乱軍を結成し、独立を目指して戦う物語です。
ファンタジー戦記ものはこれまでいくつか読んできたのですが、ダントツでひどかったですね!(褒め言葉)
みんなもっとまじめにやろーよ!ww
軽く明るく楽しく読めて、けれど熱さも感じられる良作でした。なんといってもキャラが良い。アレな感じな人ばかりでしたけど。むしろひとり完全アウトですよね!?おまわりさん、こっちです!
表紙からハーレムかと思ったのですが、主人公の軍師がメインヒロイン一途だったので私的にとても好印象でした。
序盤はギャグのノリが合わないかなぁと戸惑ったものの、慣れてくると楽しめてきましたし、これは楽しみな新作ですね。

☆あらすじ☆
「魔剣の軍師」―類稀なる知略と武勇により、後世の歴史にその名を刻む天才軍師ジュリオ・ロッシの異名である。だが、彼の実像は、歴史書とはかけ離れた不埒な男。そして、そんな彼の下に集い、後の世に「虹の兵団」として語り継がれる古今無双の英傑たち―修道女ラン、金獅子トリスタン、弓聖の娘ロスヴァイセ―も、負けず劣らずのアウトな連中ばかりだった。これは、亡国の地トレントから大国に反旗を翻し、歴史上、最も「けしからん」奇跡をつむぐことになる、魔剣の軍師とその仲間たちの“伝説になってはいけない伝説”。奇才が贈る衝撃のファンタジー戦記、爆誕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ロンバルディア王国との戦争に敗れ、属州となった旧トレント王国。
主人公ジュリオは、苛烈な差別に苦しむトレント人たちの解放と新生トレント王国の独立を目指す「反乱軍」の軍師です。

物語は、ジュリオがロンバルディアとの戦いに勝ち抜くために必要な人材を勧誘し、そうして集った仲間たちと共に厳しい戦いを切り抜けるところまでが描かれます。

 

この仲間たちが本当に個性的。
特にトリスタン
完全にアウトですね。事案発生ですよ、もう。
彼に比べたら芸術家肌の修道女だの、自己顕示欲の激しい弓使いだの、軽い軽い。
主人公すら食いかねないインパクトでした。

 

まぁでも、主人公であるジュリオについてはランとのバカップルぶりにニヤニヤしたんで満足でしたけどねw
表紙や口絵でハーレム系だと思っていたのですが(キャラ配置はハーレムのそれなんですけど)、ジュリオはラン大好きで仕方ないみたいですし、ここは鉄板カップルになりそう。安心です。
それにしてもジュリオは仲間たちをことごとくランで釣り上げていきましたね。みんな欲望に忠実だから面白いくらい見事に釣られてたな・・・・・・。

 

個性豊かな仲間たちのテンポが良すぎる会話劇を中心に物語は進むのですが、後半の戦争シーンはなかなかの熱さがあって良かったです。
途中まではファンタジー戦記の皮をかぶったラブコメだと思っていたんですが、ファンタジー戦記とラブコメの二足のわらじだったわけですね!

会話の軽さに反して、いざ開戦すれば死人が当たり前に出てくる「戦争」。
まさか失地王が退場するとは。ラストの展開が予想外だったのでこれからどうなるのか期待です。

 

あと、魔剣な幼女・ルーナの正体も気になります。
傭兵隊長は何を言いたかったのかな?ルーナとジュリオの関係にはまだ謎がありそうです。「呪われた村」ってどういうこと?
ルーナとトリスタンについては、・・・・・・うん、見守りますwいやダメだ誰か止めて!

 

場面転換が唐突だったり、ご都合主義的展開があったりと細々した部分が気になったものの、全体的には満足した新作でした。
序盤は微妙にノリが合わなかったコメディパートも、慣れればふふっと笑うようになっていましたし。

2巻出るかな?楽しみです。

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