サクラ×サク1 我が愛しき運命の鏖殺公女


『サクラ×サク 01.我が愛しき運命の鏖殺公女』(十文字青著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★★☆

サクラ×サク 01 我が愛しき運命の鏖殺公女 (ダッシュエックス文庫)
サクラ×サク 01 我が愛しき運命の鏖殺公女 (ダッシュエックス文庫)

怒濤の刊行予定を繰り出している青先生の、ダッシュエックス文庫での新作です。しかも挿絵を手がけるのは「エスケヱプ・スピヰド」で知って以来大好きなイラストレーターの吟さん!なんという私得なコンビ!!
発表時からとても楽しみにしていたのですが、その期待を裏切られることなく、かなり面白かったです(´∀`*)
今までの十文字青作品の中でもかなりラノベの主流に寄せているような印象を受けました(ネタバレなのでその理由については後述)。青先生曰く「ライトノベルを意識した」そうですし(ブログ「brain x」参照)、かなり万人受けしやすい内容なのではないかと思います。
それでいて、全体的に流れる雰囲気はまさに十文字青作品。主人公のぐるぐると空転しつづける思考や、謎を多く隠し持っていそうなほの暗い世界観やらは、相変わらず中毒性が高くて魅力的でした。もうホント大好きだ!
「大戦詩幻想交響曲」というキャッチフレーズですが、戦記モノになるそうです。
まだ1巻なので物語の方向性を示す序章といった感じでしたが、展開は熱いし、孤高の姫は可愛いし、そんな姫にメロメロな(死語)コミュ障ぼっち主人公もかわいいしで、これからどうなっていくのか続きがとても楽しみです。

☆あらすじ☆
ハイジ・バランは友だちが欲しかった。残念無念、願いは叶わず学校を卒業して祖国デスティニア公国の軍人に。しかも赴任先は強大な“帝国”の侵攻を食い止める公国の盾、国境近く最前線のイエルヴァラ城市で、駐留する第八公軍の指令は虚弱体質で今にも死にそうだし、いきなり太守に侍官として仕えることになってしまうし、その太守は美貌の公女なのに部屋は汚いわ、ちゃんと服を着てくれないわ、公女の侍女はどういうわけか少女とむっちり娘だわ・・・・・・。果たしてこんな有様で公国の平和は守られるのか。ハイジと公国の運命や如何に。
血と汗と涙が溢れて踊る大戦詩幻想交響曲、ここに開幕!!
この限り無く愛なき世界に咲く花はーーーサクラ×サク。

以下、ネタバレありの感想です。

 

ぼっちすぎて優等生だった主人公・ハイジ。学校をスキップで卒業した彼が最初に配属されたのは対「帝国」の最前線の街。
そこで彼は美貌の公女である太守・サクラ姫と出会い、彼女の侍官として日々を過ごすことになります。

まず、びっくりしたのはハイジのビジュアルが公表時と違うぞ!?ってことでした。なんかイケメン。でもぼっちと言われれば納得できそうな・・・w。
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ハイジはとてもコミュ障で不器用な少年で、彼が回想する半生はうっすら涙をにじませる乾いた笑いを誘いました。
頑張りが全て空回りしてきたって切なすぎる。全ぼっちの胸をえぐるようなモノローグの連発でしたw

 

コミュ障なりに侍官の務めを頑張ろうとするハイジと、そんなハイジを信頼できないと拒絶するサクラ姫。
1巻ではそんな二人の出会い、ギクシャクと始まる日常、そして最初の共闘までが描かれます。

 

物語的にはひとまずディスティニア公国と「帝国」との戦争を描いていくことになるのでしょう。
「魔性〈ブラッド〉」が戦いの鍵となりそうですし、魔性持ちに一般人は勝てないという設定上、軍対軍の戦争ものというよりは個の力を競い合う異能バトル的要素の強い作品だと感じました。
これからどうなるかは分かりませんけどね。魔性自体にも秘密が多そうだ。
それと対外だけでなく内国の方にも波乱が起こりそうです。巻末に出てきたサクラの兄妹たちが今後どう動くのか楽しみです。

 

そんな感じの幕開けをした「サクラ×サク」。
冒頭で述べたように、いつもの十文字青作品に比べるとラノベの主流に寄せたように感じる作品でした。
まず、ヒロインであるサクラ姫が可愛い
他作のヒロインズも可愛い子はたくさんいたのですが、ここまで分かりやすく王道に可愛いヒロインは珍しいのでは。ぶーたれて足をバタバタさせるところとか、挿絵も相まってめちゃくちゃ可愛かったです。
まぁサクラ姫を可愛いと思うほど、終盤明らかになる彼女の宿命と悲壮な決意に胸を打たれるわけですが。
素直じゃない良い子なんですよねぇ、もう・・・・・・っ!ツンツンしながら他者を気遣う姿にときめきました。

 

そして、主人公ハイジが主人公っぽい!!
成績優秀だけどぼっちだしコミュ障だし、またオレYOEEE系だと思ってました。
なのに魔性持ちなの!?覚醒しちゃうの!?
そんな王道展開、十文字青作品主人公に限ってあるわけないとか思っていましたw(他作品でも秘めた力を持ってるとか、大英雄のキサラギみたいなのとかはいるにはいるんですけどね)
王道ながら大好きな熱い展開で、超ホクホクです。楽しィーい!!⁽◝( •௰• )◜⁾⁾≡₍₍◞( •௰• )◟₎₎
というわけで、ハイジくんも分かりやすく王道な主人公キャラだったと思います。
振り返ってみると、ハイジってキョドってるけど自分の意志を曲げないんですよね。サクラ姫に対する姿勢も(内心での迷いはあったとしても)終始一貫してましたし。コミュ障だけど人の心の機微に敏感で、ちゃんと理解して寄り添える人間なのでしょう。あれ?なんか格好いいぞ!?
ま、ぐるぐる悶々と悩み続けるのはデフォです。かわいいw

 

ハイジとサクラ姫がどういう関係を築いていくのか、とても楽しみです。
その前に牢獄からちゃんと出られるかな?

 

ほんと面白かった!吟さんのイラストも物語にぴったり合っていて最高でした。2巻発売が待ち遠しいです( ´ ▽ ` )ノ

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