あやかし帝の恋絵巻 異世界行ったら二分で寵姫!?


『あやかし帝の恋絵巻 異世界行ったら二分で寵姫!?』(めぐみ和季著/一迅社文庫アイリス)★★★★☆

あやかし帝の恋絵巻 異世界行ったら二分で寵姫!? (一迅社文庫アイリス)
あやかし帝の恋絵巻 異世界行ったら二分で寵姫!? (一迅社文庫アイリス)

サブタイトル通りの話なのですが、予想以上にシリアスなストーリーでした。
幼い頃に異世界の少年と出会った過去をもつ真桜。10年後、彼女は異世界の帝となった夜白によって彼の世界に召喚されてしまいます。
なんとか自分の世界に戻ろうとしつつも、夜白の不器用さや優しさに惹かれていき、「暴君」という彼の汚名を返上してあげたいと考え始める真桜。そして、そんな真桜の好意を得ようと必死にアピールを頑張る夜白。
夜白を巡る陰謀に巻き込まれたり、壊滅的すぎる夜白の会話センスに脱力したり、もふもふに癒されたりするのですが、二転三転とする展開が続いてなかなか読み応えがありました。面白かったです!

☆あらすじ☆
普通の女子高生の真桜は突然、妖たちがはびこる異世界に連れてこられ、暴君と名高い帝・夜白と結婚させられることになってしまう!真桜と幼い頃に出会って約束をしたらしい夜白は、猟奇的なくどき文句で彼女のことを溺愛してくるけれど、「あたしは家に帰りたいの!」帰るためには返還の力を持つ夜白を更生する以外ないと、家臣たちに言われてしまった真桜は、夜白の暴君返上のためにがんばることに―。

以下、ネタバレありの感想です。

 

幼い頃の短い邂逅から10年間想い続けた夜白によって、彼のいる異世界に召喚された女子高生・真桜
当然、真桜は元の世界に戻りたい。そんな彼女に元重臣だというグループから「暴君である夜白を更正すれば、元の世界に戻してあげられる」という話が持ちかけられ、真桜は夜白の暴君返上を決意します。

というわけで、夜白の暴君返上のために彼のイメージアップを狙うというのが本作のメインとなる本作。そこに夜白の国・ヤクモを巡る陰謀や夜白の秘密、果ては真桜の資質や召喚に隠された事情などが絡んできて物語を盛り上げていきます。

 

序盤から割と多く伏線がおかれ、一筋縄ではいかないストーリーでなかなかの読み応えでした。
ただ、割と細々とした伏線の置かれ方をしているので、読み逃しが多そうです(;・∀・)
特に「カンナギ」の話は驚き。あれ?そんな素振りあったか!?とか思ってしまったんですが、百鬼夜行後に気がどうのって話があったし、あれが伏線だったんですかね。
また、夕羅関連の伏線の隠し方が巧妙で、読み返すと新たな発見があったりしました。
夕羅の怪しさはすごかったんですが、素性とか10年前の話とかは予想外でした。
彼の半生は夜白に負けず劣らず過酷で同情の余地が多々あるんですが、如何せんゲスすぎる・・・・・・w

 

設定が込み入っているので少し分かりづらい部分もあったのですが、キャラの魅力でそこらへんはカバーしていたように思います。
特に真桜のキャラの掘り下げがすごく良かった。
何でも引き受けて、たくさんの部活を掛け持ちしたり頼み事を引き受けてきた真桜。
その経験が「夜白更正」という目的の助けになったりする一方で、真桜はすぐに安請け合いする割に中途半端な自分への嫌悪を募らせていくのです。
こういうヒロイン自身の内面描写を丁寧に積み上げていくから、それを全て肯定してくれる夜白に惹かれていくという流れが自然にみえたんですよね。
最近、ここらへんの描写が雑な作品が多かっただけに、私的にはイチオシのポイントでした!
一方、夜白の方は、彼の孤独とそれを作ってきた環境についてはしっかり描かれているのですが、真桜に恋をした理由はちょっと薄い?(いや、そうでもないのかなぁ)
まぁ溺愛系ラブコメなんで夜白が真桜に惹かれていくという過程の描写が薄いのは仕方ないのかもしれませんね。スタートから好感度MAX状態なわけですし。

 

夜白については壊滅的なコミュニケーションセンスに終始笑わせてもらいましたw
珠黄の必死のフォローもあわせて楽しかったです。最初のつかみはもふもふで!

 

溺愛系ラブコメのあおり文句にも偽りなく、糖度もしっかり高い良いラブコメでした。
脇キャラも良かったし続編出ないかなぁ?1冊で綺麗に終わってはいますけど、続けようと思えば続けられますしね。2巻出ますように!

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めぐみ 和季,伊藤 明十一迅社
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