課外活動サバイバルメソッド


『課外活動サバイバルメソッド』(水瀬葉月著/電撃文庫)★★☆☆☆

課外活動サバイバルメソッド (電撃文庫)
課外活動サバイバルメソッド (電撃文庫)

突然現れた「校長(マスター)」によって広い学園内に閉じ込められ、壮絶な殺し合いをすることになった高校生たち。
彼らの極限状態を描く、正しく「バトル・ロワイヤル」的異能バトルロイヤル小説でした。
いやー。すごかった。エロとグロと何かいろいろまき散らすこの感じはひどい。思っていた以上にひどい。
この本、好き嫌いがかなり分かれそうです。私は限界ギリギリアウトでした。あと少し終盤の展開がくるのが遅ければ途中でギブアップしていたに違いない。
正直微妙だったのですが、先は気になる・・・・・・うーん。

☆あらすじ☆
保健室のベッドに入り浸る無気力系女の夜子、面倒見が良く甲斐甲斐しい幼馴染の優理。彼女たちと過ごす石堂幸也のいつもの日常は、ある日を境に一変する。突如として宣告された「課外活動」。千数百人の生徒たちは、巨大学園に閉じ込められて生活することを強制された。脱出の条件は、死んだら出現する“魂のかたち”を500個集めること。オリジナルの異能力を与えられた生徒たちは、生存をかけて戦い抜く―。一発逆転を狙うギャンブラー、欲望に身を任せる武装集団、安息地に引き込もる姉弟、秩序を訴える優等生、心の壊れた少女、保健室暮らしの三人組。そして、彼らの前に現れた連続殺人能力者。それぞれの想いを胸に、それぞれの運命が動き出す。放課後バトルロイヤル開幕。

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブな意見ですので、要注意。

 

どこか異次元的なところへ飛ばされてしまった学園。そこに閉じ込められてしまった学生達は、「校長(マスター)」が定めたクリア条件を達成しなければならなくなります。
クリア条件(脱出条件)が全て明らかになっているわけではないようですが、最も分かりやすいのは「生徒が死んだときに出てくる魂の形《黒玉》を集めること」
疑心暗鬼な極限状態の中、保健室を拠点とする三人組石堂幸也薬園坂優理才連夜子を中心としながら、物語は群像劇の形で進んでいきます。

 

まぁ、「今日は皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます」と言われて「はい、分かりました」と皆が皆、素直に殺し合いをするわけじゃないですよね。
そんなわけで物語をスムーズに進めるにあたって、万人の共通の敵として、殺人的才能を開花させた枯山水乃愛が配置されるわけです。

この乃愛がほんと怖い。
剣道部のアレなあの人をさくっと殺したときには思わず笑ってしまったんですが、その後の戦いでも無敵ぷりがやばい。しまいには殺したと思ってたのにあのオチですよ。怖すぎる。

そんな怖くて強い乃愛は皆で協力して倒さなければならない。一方で、幸也たちはある目的のために行動していて・・・・・・
という感じに、乃愛討伐という一応の目標に向かいつつも、登場人物達はそれぞれの思惑を抱えながら動き始めます。

 

話の筋は悪くないし、終盤はむしろ勢いがあって一気に読んでしまった本作。ただ総評すれば、私には合わない作品でした。
エログロはそもそもあまり得意ではないので、それ以外のところで何か魅力を感じないと読むのがきついです。本作はエログロ描写はしつこいくらいだったのに、それ以外がおざなりだったのが本当に残念でした。特に登場人物に関しては、キャラをいっぱい出しただけという感じが・・・・・・。バトロワものであっても、ライトノベル的なキャラの魅力があるだろうと期待して読んだのになぁ。

主人公格である幸也たちにもう少し興味を惹かれるか感情移入することができていたら、また違う印象を持つことができたのかもしれませんね。
無理に群像劇にするのではなくて、せめてこの1巻は幸也達の三角関係にもう少し焦点を当ててほしかったです。幸也たちの関係を過去エピソードを挟むとかしてもっと掘り下げてくれたら、終盤の展開に思うところも出てきたのかもしれません。
関係性の背景が今巻ではほとんど描かれてないせいで、「歪んだ三角関係」というキーワードだけが妙に浮いている感じがしたんですよねぇ(´・ω・`)
現状、その言葉から何も感じ取るモノがなくてとても残念でした。

 

最近読んだ電撃のバトロワ系作品が予想外に面白かったのでこちらも読んでみたのですが、やはりサバイバルなバトロワは鬼門かもしれない。
でも先の展開は気になるんですよねぇ。一応、2巻も読むかもしれません。

課外活動サバイバルメソッド (電撃文庫)課外活動サバイバルメソッド (電撃文庫)
水瀬葉月,悠久ポン酢KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
売り上げランキング : 1711Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。