『あくまで悪魔! おまえにこの腕から逃れる術はない』(我鳥彩子著/集英社コバルト文庫)★★★☆☆
あくまで悪魔! 〜おまえにこの腕から逃れる術はない〜 (コバルト文庫 わ 5-24)
前巻の感想はこちらから
悪魔の花嫁になってしまった善行貯め込み娘・ディオナの物語第2巻。
今回は里帰り編です。あと、たぶん上下巻?
☆あらすじ☆
魔王のとんでもない命令のために、トレンドが林檎作りとなった魔界。王子・ナハトに攫われ、花嫁となったディオナだが、今までの「不運」がドジとなって表れるようになってしまう。それを見て、ドジっ娘萌えが開花するナハト。一方、ディオナは「ナハトを人間に戻したいなら好きになるな」というザジルの言葉に戸惑っていて…!?驚くべき真実が明かされる、魔界ラブコメディ第2巻!!
以下、ネタバレありの感想です。
今回は、天使のミスによって魔界にやってきたナハトの兄・ソヴィーユの暗殺事件の真犯人を捜しつつ、ディオナの実家を襲う冤罪を晴らすというストーリー。
舞台が魔界から地上に移ってしまい、里帰り編ともいうべき第2巻でした。
前巻でナハトを好きになってはいけないと決意したディオナでしたが、あと一押しってところでしょうか。
ディオナが先にナハトを好きになったらナハトは完全な悪魔になる。しかし、ナハトが先にディオナを好きになったらナハトは人間に戻る。
というのがこのシリーズのポイントなわけですが、同時に好きになったらどうなるんだろう??というかすでに両想いな気がするんですけど。どうやって順番決めるんだろう。自覚の順?それか告白の順?
今回で王家にナハトは完全に別れを告げたわけだし、さらには憂魔たちのためにはナハトが魔王になったほうがみんな幸せになるわけですよね。ということはやはり人間に戻るエンドはなさそう。人間に戻ったらディオナママは喜びそうですけどね。
どうなることやら。
そういえば、サブカップルがちょっと増えましたね。
ベルシラとザゼルのカップルがちょっと気になるところ。
あ、無事に3巻も出るそうですね。
プロローグの魔王の林檎命令に関しては次巻がメインとなるとのこと。魔王の狙いとか、ナハトに隠されているかもしれない秘密とか、もろもろ明らかになるのでしょうか。
ラストで〈聖憐の乙女〉でなくなってしまったディオナ。彼女とナハトの関係もこれで動くはず!
楽しみです。
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