ブラッディ・ウェポンズ1


『ブラッディ・ウェポンズ』(築地俊彦著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★☆☆

ブラッディ・ウェポンズ (ダッシュエックス文庫)
ブラッディ・ウェポンズ (ダッシュエックス文庫)

ライトノベルでは珍しいジャンルになる(?)マフィアもの。
武器商人の息子である主人公が、親が世界中にばらまいた武器を回収する物語。シビアな世界観で甘ちゃん過ぎる主人公が理想を掲げる話です。
あとがきで海外ドラマを意識したとあるのですが、確かにそんな感じ。陰惨な部分があるのに、からっとしたユーモアで湿っぽい空気を吹き飛ばそうとするような雰囲気があります。
最近の、ファンタジーとラブコメが多勢を占めるライトノベルの中ではかなり異色かもしれませんね。
剣と魔法ではなくナイフと銃が活躍し、裏切ったり嵌めたり出し抜いたりが横行する。そんな感じの作品でした。
結構好みだったので続きが楽しみです。

☆あらすじ☆
世界中に殺人兵器をばらまいた親が死んだ後、信崎流壱に残ったのは、莫大な遺産と世界中に散らばる武器流通のコネクションだった。目の前で人が死ぬのが当たり前の環境で育った流壱は、高校生ながらも親が売り払った武器の回収を目的として生きることを決意。命を狙われることもしばしばだが、信頼できるとぼけた凄腕ハッカーや歴戦の修羅場をくぐり抜けた女殺し屋たちとの”仲間の絆”を信条に、自分の通う学校を買収したり、日本政府やロシアンマフィアを敵にまわしたり、つねに破滅と隣り合わせの裏社会にその身を投じていく――。ユカイでアブナイ仲間たちが世界に火薬をまき散らす、ギャングスタ・ソリッドアクション開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

世界的な武器商人だった親が死に、その遺産を受け継いだ信崎流壱
両親の死を目にしたことで、流壱は世界中に散らばった親の武器を全て回収することを決意します。
両親への鎮魂でも贖罪でも世間への詫びでもない。ただ、人間が大好きだから人間が扱う武器はできるだけコントロールしたいという流壱の目的は、正直よくわかりませんでした。
作中でも矛盾に満ちてるって書いてありますしね。
偽善を突き詰めた主人公って感じがして、こういうのも悪くないです。
人があっさり死ぬ世界観で、何度でも人を信じて殺さないように頑張る流壱。ほんとに甘ちゃんだなぁと思います。
ギリギリの駆け引きをやってるくせに、結構あっさり嵌められたりするんですよ。綱渡りすぎてハラハラします。
抜け目ないんだか抜けてるんだか・・・・・・(・ω・`*)

 

そんな流壱の野望?のお供をする仲間たちもやっぱり甘ちゃん。だけど憎めないキャラばかりでした。
特に相棒となるのは黒人ハッカー・リックはかなり良いですね。流壱との掛け合いが楽しかったです。
凄腕忠犬狙撃手のマイも可愛かったし、爆弾魔の菜菜瀬も根っからの悪人じゃないところがまた良い。
情報屋の三原先生は完全に仲間って感じじゃなさそうですけど・・・・・・。

 

甘ちゃん過ぎる流壱とユカイな仲間たちが挑む相手は、流壱の弟・司麻
流壱たちの甘さを吹っ飛ばすような怖い人でした。今回は顔見せ程度でしたが、今後もっとエグいことをしてくれるんじゃないかと期待してますw

 

今回は学園内という狭い範囲でしかも周辺への被害を出さないようにするために、思っていたよりは全体的に控えめな火薬量だった気がします。
せっかくのマフィアものですし、もっとじりじりとするような駆け引きとか、派手なドンパチを読んでみたいですね。
次回は海外に飛び出すらしいのでそこらへんを期待したいところ。
2巻を読むのが楽しみです。

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