祓魔科教官〈デモンビーター〉の補習授業1 落第少女に咒術指南


『祓魔科教官〈デモンビーター〉の補習授業 落第少女に咒術指南』(すえばしけん著/一迅社文庫)★★★☆☆

祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南 (一迅社文庫)
祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南 (一迅社文庫)

そういえば初一迅社文庫です。アイリスはよく読んでるのですが。
最近よく見る「教官主人公+教え子ヒロインズ」の構図をとっている本作。
舞台となるのは、人に害をなす魔禍魂(デモン)を狩るためのプロ「祓魔技能士」を育てる学園。
素質はあるけど欠陥品な生徒たちに、プロの祓魔技能士である主人公が退学回避のための補習授業を行うことになる、というお話です。
途中までは「まぁよくある普通の教官ものかな?強いて言うなら主人公が何だかぼんやり気味かな?」と思っていたのですが。
この作品、終盤で面白さがグッと上がりました。
本題は2巻からなんでしょうね。読んでいる間はそうは思わなかったのですが、読み終わると1巻まるまるプロローグだったのかな、と感じたので。というか、本当の意味で主人公が登場するのってエピローグ直前からなのでは。

☆あらすじ☆
異世界との亀裂から現れる異形―魔禍魂を狩る“祓魔技能士”を養成する天原学園。学園に転入してきたフリーの祓魔技能士・日垣悠志朗(18)は、咒術も異能も使えない“常人”なのだが、落第寸前少女3人の補習授業を担当することに!祓魔科の優しい新任教官×クセもの少女たちの学園祓魔バトル!

以下、ネタバレありの感想です。

 

舞台となるのは、異世界から現れる「魔禍魂(デモン)」の脅威にさらされる日本。
主人公は、この魔禍魂を狩るプロである祓魔技能士・日垣悠志朗です。
彼は幼馴染みであり上司でもある「神和」朱鷺田かがりの指令により、落第寸前の少女達の補習を担当する臨時教官として祓魔技能士養成機関である「天原学園」に赴任することになります。
そこで、出会ったクセのある少女達や、プライドの高い優等生たちと交流しながら落第回避を目指して奮闘するという形で物語が進んでいきます。

 

中盤までは完全に教官モノのテンプレ。
魔禍魂への対抗手段である咒術等の設定の説明にページ数が割かれており、良くも悪くも平凡な出だしでした。

雰囲気が徐々に変わっていくのは試験本番から。
突如現れた魔禍魂によって生徒が蹂躙されていくことによって魔禍魂の知能の高さやチートに絶望感を与えつつ、それを軽々と圧倒する能力を持つ悠志朗の強さに爽快感を与える展開でした。
特殊技能を持たないけれど、まぁ主人公だし・・・と悠志朗が「神和」のひとりなんだろうな、というネタばらしは想定内でした。想定外なのは完全物理攻撃だったことでしょうかwチートすぎるw

雰囲気が完全に一変するのはエピローグ直前。
落第少女たちがチームの絆を深めて落第回避、かがりたちは学園に潜入していた魔禍魂を仕留めて任務達成。
そして潜入捜査をしていたハッキング問題についても犯人がわかって・・・・・・という段になり、ここで初めて主人公であるはずの悠志朗の異常性が浮き彫りにされることになるのです。

 

物腰は柔らかく、優しい好青年という印象だった悠志朗。
なんとなくキャラが薄いというかぼんやりと紗がかかったようなイメージはあったんですよね。
それもそのはずでした。
魔禍魂を殺すということに特化しすぎて、悠志朗という人間はとっくに壊れていたんですね・・・・・・(´・ω・`;)

壊したのはかがり。

雰囲気の良い姉弟のようでいて、信頼し合ったパートナーのようにもみえた悠志朗とかがりの関係。それが、一転して禍々しい空寒いモノに変わってしまいました。
何コレ怖い。

 

教え子である花耶の制止が通ったことから、まだ悠志朗は人に戻れそうな感じもありますが、かがりが立ちはだかるんでしょうね。
面白い展開だけどドキドキします。主に花耶の安否という点で。

 

魔禍魂、咒術、神和など、まだまだ謎の多い設定が残ったまま。
かがりや花耶が遭遇した12年前の事件の真相も気になります。

これは面白くなりそうなシリーズですね!2巻も楽しみです。

祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南 (一迅社文庫)祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南 (一迅社文庫)
すえばし けん,NOCO一迅社
売り上げランキング : 1412Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。