神様!仏様!きつね様! 花川戸姥が池の怪


『神様!仏様!きつね様! 花川戸姥が池の怪』(浅草アリス著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

神様!仏様!きつね様! 花川戸姥が池の怪 (角川ビーンズ文庫)
神様!仏様!きつね様! 花川戸姥が池の怪 (角川ビーンズ文庫)

現代が舞台の妖怪退治ものというと、最近はメディアワークス文庫とか角川ホラー文庫のお家芸のような気がしますが、こちらは角川ビーンズ文庫の新作です。先月も似たような作品がありましたし、少女小説でも力入れていくのだろうか。
この作品、なぜか新人賞受賞作だと思い込んでいたのですがE☆エブリスタで発表済みの作品だったんですね。
なろうやらE☆エブリスタやらオンノベの書籍化が多すぎてもうついていけてない感ある。
肝心の内容なんですが、完全にプロローグ。意味深な伏線がたくさん出てますが未回収すぎて少しもやもやしました。大丈夫かなちゃんと続刊出るかな。
設定は良かったし、現代的チャラ男な神主ヒーローも面白かったです。主人公の巫女さんのキャラが薄かったのは残念ですがその分、別のお方のキャラが濃くて欠点を埋めていた印象。
文章が簡潔すぎるものの、軽く楽しめる作品だったと思います。

☆あらすじ☆
三井ゆき乃、高校二年生。実家が神社なので、巫女をしていること以外はごく普通の女子高生…だった。その美貌と気高さで評判の浅草神社の神主・藤原光流と出会うまでは。「文句あるのか?妖怪」「俺のものになれよ」「お前、彼氏いなそうだもんな」―神主の口から次々飛び出す暴言の数々。実は超絶俺様でチャラい光流のせいで、ゆき乃は幽霊退治をするハメに!だがそこには、ゆき乃の正体が関係していて・・・?

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公は実家の神社で巫女さんをしている女子高生・三井ゆき乃
ゆき乃は、「浅草神社の光源氏」とあだ名されるイケメン神主・藤原光流と出会い、なぜか妖怪と決めつけてきた彼によって強制的に仮の式神契約を結ばされてしまいます。そして、仮の主従となった二人は浅草を騒がせる老婆の幽霊を退治することになる、というのが今回のお話。

 

ゆき乃は妖狐と人間のハーフで安倍晴明の異父兄妹とかいう設定なのですが、濃すぎる設定の割にはちょっとキャラが薄いような気がしました。確かに泣き虫ヒロインなんですが言うほど泣き虫でもないし。彼女の言動も背景描写が薄すぎて行き当たりばったりに見えたのは残念でした。

 

対してヒーローである光流は割と良い感じ、ですかね?大きいストールをおしゃれに巻いちゃったり白のビックスクーターを白馬とか言っちゃったりする感じの若者で、あまり少女小説では見かけない青年だった気がします。こういうのがイマドキのイケメンなのかな。それこそメディアワークス文庫とか角川ホラー文庫あたりで出てきそうな感じです。目新しくて良かったと思います。でも「白馬」はないな。うん。あとちょっとウザキャラですねw

 

そして、式神となったゆき乃の同僚となるキツネのお美津さん。恋敵なのかホモォなのかハッキリしてくださいよw幽霊退治の終盤で完全にオッサン化してて誰かわからなかったじゃないですかw

 

そんな3人で妖怪退治をする話でした。
妖怪退治自体はなんだかんだであっさりと終わってしまった印象。というか文体が全体的にあっさりしていたからそう感じたのかもしれません。ちょっと私の好みの文章ではなかったのですが、ケータイ小説だとこんなもんなのかな。ケータイ小説読まないからわかりませんが(私のケータイ小説のイメージは「Deep Love」で止まってる)。

文章が合わなくて序盤は少し流してしまったのですが、ゆき乃ママが出たところから何だか楽しくなってしまいました。
ママの葛の葉姫が一番良いキャラしてました。京なまりって言われて顔真っ赤にするところとかゆき乃より断然可愛いヒロインしてて笑った・・・ヒロインこっちの性格のほうが良かったんじゃ・・・。

葛の葉姫絡みでうか様も出てきましたねー!うか様!
いなり、こんこん、恋いろは。(2) 角川コミックス・エース
注:画像はイメージです。

 

うか様の指令の内容が更なる妖怪退治の要請だったり、光流の神通力絡みで何かエピソードがありそうだったり、イケメン教師・豊川先生が意味深なセリフ吐いたり、最後に黒幕っぽい存在が出てきたりと、大量の伏線を未回収で終わってしまった1冊でした。最近2巻すら出せずに終わる新作が多いのですが、これはちゃんと続刊がくるでしょうか。なかったら消化不良もいいとこで不安なんですが。
ちなみに豊川先生については実は安倍晴明の生まれ変わりとか何かそういうオチなんじゃないかと予想してます。

神様!仏様!きつね様! 花川戸姥が池の怪 (角川ビーンズ文庫)神様!仏様!きつね様! 花川戸姥が池の怪 (角川ビーンズ文庫)
浅草 アリス,vientKADOKAWA/角川書店
売り上げランキング : 10699Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。