路地裏の精霊姫


『路地裏の精霊姫』(日向夏著/一迅社文庫アイリス)★★★☆☆

路地裏の精霊姫 (一迅社文庫アイリス)
路地裏の精霊姫 (一迅社文庫アイリス)

私、まちさんのイラスト好きなんです。
そして日向夏さんの「薬屋のひとりごと」(ヒーロー文庫)は最近ハマった1冊。
ということでこのタッグに期待を寄せて読んでみました。
内容は、宝石職人見習いの少女が、行き倒れの駄犬、じゃなかったイケメンを拾って餌付けする話です。前半は大体そんな感じですが、次第に通り魔事件やら青年の正体やらが絡んで騒動に発展していきます。
とりあえず言いたいのは、表紙に騙された!
か弱そうにみえてこのヒロイン、おてんばってレベルじゃないです!ww
下町娘としては正しい形かもしれませんね。すごいです。何がすごいって、とりあえずピンチは頭(物理)と脚(上から)でどうにかくぐり抜けてる感じがすごい。おそらくこの表紙の次のカットでは、ヒロインの頭が隣の美青年のアゴの下にめり込んでるはず・・・・・・。そんなこともあるかもしれない。
ちょっと終盤が展開が急ぎ足な上に消化不良気味でしたが、全体的には面白かったです。

☆あらすじ☆
精霊が見える、宝石職人見習いの少女クラウディア。ある日彼女は、精霊に囲まれていた青年アズーロが、目の前で倒れたのでつい助けてしまう。それ以来、彼女の家を訪れるようになった彼の目的は、もちろん助けてくれたクラウディア。…ではなく、彼女が作るご飯!?世間知らずなアズーロに調子は崩されっぱなし。そのうえ、奇妙な事件に巻き込まれはじめて―。

以下、ネタバレありの感想です。

 

宝石職人見習いの少女・クラウディアが仕事帰りに拾ってしまったのは、お腹をすかせた美青年・アズーロ
なぜかクラウディアの作る料理を気に入ったアズーロは、貧乏なクラウに銀貨をちらつかせながらご飯を催促しに来るのでした・・・・・・。

 

なんか書き方が良くない気がするけど、きっと気のせいです。

 

そんな感じで前半はクラウディアがせっせとアズーロにご飯を与え、少しずつふたりの距離が縮まっていく様子が描かれます。
一方で、巷を騒がせる通り魔事件をはじめとしてクラウディアの周囲が騒がしくなっていき、騒動の果てにクラウディアは自分が餌付けしていた美青年の正体をしることになります

 

まさか竜の咆哮のようなお腹の音がそのまんまストレートな意味だったとはw
アズーロの正体に関しては予想外でしたが、前半から示唆を入れつつの伏線回収だったので面白かったです。欲を言えば、もう少し伏線を丁寧に回収して欲しかった気はします。過去の濃さに比べて説明のページ数が足りてないです。割れた宝石云々の話がちょっとよく呑み込めませんでした。

 

アズーロの正体もそうですが、全体的に終盤がちょっと急ぎ足だったのは気になりました。黒幕の行動もなんだかちょっとよくわからなかったですし。
わかるようなわからないようなモヤモヤと消化不良な感じが否めない騒動の顛末でした。

 

ただ、キャラクターは良かったです。
特にクラウディア。
とんだ武闘派ヒロインもいたもんです。表紙のおとなしそうな困り顔の女の子はどこの誰ですか。
口絵でサンドイッチ取り上げてニヤリと笑ってる彼女のほうがクラウらしい気がしますw
ピンポイントを狙って繰り出される蹴り。勢いよく飛ぶ平手打ち。そして仕上げはかかと落とし!
かっこいい!
お財布感覚がしっかりしているところといい、等身大の下町娘を久しぶりに少女小説で見た気がします。
そんな強気な彼女が、時折予想外な行動に出るアズーロに振り回される姿にはとてもニヤニヤしましたw
ツンデレは完全にデレる直前が一番可愛いと思うんですよ。ということで結構お気に入りのヒロインでした。

 

対してアズーロ。
イケメンでも食費かかるのはちょっと・・・・・・とか思ってたけどお金あるならまぁいいかもしれませんね。
それにしてもまちさん絵のアズーロは可愛いし色気あるしかっこいいしで最高でした。文章だけみると駄犬なのに。どういうことだ。

 

ストーリー的には1巻完結ぽくもあるんですが、クラウディアが精霊に好かれる理由とか精霊術の扱いが他の人と違うところなんかはちょっと消化不良な気がするんで、ぜひ続刊を出して欲しいです。宝石に彩られたキラキラした世界観も素敵でしたしね。

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