対魔導学園35試験小隊5 百鬼の王


『対魔導学園35試験小隊 5.百鬼の王』(柳実冬貴著/富士見ファンタジア文庫)★★★★☆

対魔導学園35試験小隊 5.百鬼の王 富士見ファンタジア文庫
対魔導学園35試験小隊 5.百鬼の王 富士見ファンタジア文庫

前巻の感想はこちらから
対魔導学園35試験小隊4 愚者達の学園祭 | 晴れたら読書を

何コレむちゃくちゃ面白いじゃないですか!!
シリアス風味のおっぱいラブコメだと思っててすみません。いや、前巻までのシリアスも十分に重かったんですけどね・・・今回はそんなレベルじゃない。
5巻にしてやっと本題に入り、満を持しての草薙兄妹回。
ぼんやりとした視界が唐突に開けたような印象を受けました。重く暗い展開の連続に絶望を感じさせつつ、ラストをあそこで切っちゃうのはどうなんですかねぇ!?
設定の割には世界観が学園まわりに留まっていて少し狭いなとは思っていたのですが、そうくるのかぁ・・・っ!

☆あらすじ☆
残存する魔力の脅威を取り締まる『異端審問官』の育成機関、通称『対魔導学園』には、劣等生の寄せ集め部隊『第35試験小隊』が存在する。二学期も終わりにさしかかった冬のある日、タケルたちは一人の少女と出会う。極めて特異、極めて異端なSS級危険指定として、最奥監獄に幽閉されているはずの彼女の名は草薙キセキ―35試験小隊の隊長・草薙タケルの妹にして不確定古代属性『百鬼夜行』と呼ばれる呪われた存在だった。「―キセキを、殺してくれないかな?」脱獄してまで叶えたい彼女の願いに、苦悩するタケルだったが―。果てなき闇を切り裂く学園アクションファンタジー!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

「背負いすぎスケコマシスコン」こと、主人公・草薙タケル。
彼の壮絶な運命が明かされる第5巻です。ヒロインズを一巡し、5巻にしてやっと順番がやってきた主人公回。長かったな。
ここまで後回しだったのは、この展開を作り出すためだったのかと目からウロコの衝撃でした。
ここまで面白くなるなんて正直、完全に予想外。だって作者があとがきでおっぱいのことしか言ってこなかったから・・・!

 

1巻からほのめかされていた妹・キセキがついに姿を見せ、草薙兄妹の過去と彼らが負っている宿命が明かされました。

重い・・・・・・。

魔女とは異なる異端の幻想生物「百鬼夜行」であるキセキ。
キセキの暴走を防ぐために繰り返される暴力の数々だけでも重苦しいのに、その運命からキセキを救い出す唯一の手段がえげつなさすぎて辛い。シスコンになんて運命を背負わせてしまってるんですか・・・・・・。
タケルとキセキの宿命は予想以上に壮絶だったわけですが、タケル自身にはまだ秘密がありそうですね。もしかしてタケルの魂って人間じゃない?ずっと人の気持ちがわからなかったから本を読んだりして必死に学んだと言っていましたが、それって・・・?テンプレじみていたタケルのこれまでの言動も、その根本から揺らいできたような。

 

今回は、キセキの逃亡から始まり、キセキをめぐる幻想教団と魔女狩りの攻防、そしてキセキを守ろうと動く雑魚小隊の描かれるシリアスオンリーな話でした(いやミニスカサンタはあったけども)
一蓮托生なまでに絆が深まった雑魚小隊の面々に癒されつつも、どんどん悪化していく事態にハラハラ。
ついにはタケルがラピスと本当の契約(?)をして覚醒(?)をして「神狩り化」して(????)。

なんかやばそうなことになってる!とBADENDを覚悟したところで、ラストの展開ですよ。
妹の命をとるか仲間の命をとるかというタケルの切実な葛藤に涙目になっていたのに、なんちゅう幕引きをしてくれたんだ。「は・・・?え!?」ってなって目が点ですよ。

 

外側の世界と内側の世界とは一体?
これまで魔女やら錬金術やら設定が壮大な割には、世界観そのものは対魔導学園の周辺に閉じられていた本シリーズ。
学園モノだしこんなものかなぁと思っていたのですが、完全に予想が甘かった。あえて外の情報を出さなかったんですね。
タケルが見た魔導にあふれた内側の世界は何を意味するのか。
そして草薙オロチの言う「魔導学園」とは!?
今まで疑問に思ってもなかったんですが「対魔導学園」ってもしかして・・・・・・?
ゲスすぎて吐き気するレベルになってしまった理事長の目的もますます気になります戦争を起こすこと?そもそも150年前に何があったのか。
ああもう続きが気になります!タケルと、彼についていったマリは一体次巻で何を見てしまうんでしょう!?

なんかさらっと出てきた「カナリア」といい、ツッコミどころ多いんですが、とにかく早く続きを読まねば!( ̄Д ̄)ノ

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