放課後アポカリプス1


『放課後アポカリプス』(杉井光著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★★☆

放課後アポカリプス (ダッシュエックス文庫)
放課後アポカリプス (ダッシュエックス文庫)

ダッシュエックス文庫の創刊ラインナップで私が買った4冊目。これでラスト。
どれも面白くて甲乙つけがたいのですが、私は本作が一番好きでした。ああでも野村美月先生の本も素晴らしいんですよね・・・・・・悩ましい。

毎週水曜日の放課後、けたたましいチャイムを合図に始まる《天使》とのデスゲーム。
ずっと続くはずの日常が唐突に壊れ、数々の秘密を抱えた非日常の世界に落とされてしまった少年少女の戦いを描くシリーズです。
正体不明の敵。不可解なゲームシステム。狂っていく同級生。そして、存在しないはずの少女。
おそらくシリーズ全体からみれば序章のはずなんですが、フルスロットルです。エンジン全開です。ハラハラする死闘と、謎が謎を呼ぶ展開の連続の果てに「そうくるかぁあああ!」と唸るラスト。
面白すぎる!
ネタバレ危険です!とりあえず前情報無しに買って読みましょう!面白いから!!※微グロ注意

☆あらすじ☆
クラスでのけ者にされ、授業を休んでばかりだったボクは、久しぶりに顔を出したHRの直後、あの『ゲーム』に巻き込まれた。全校生徒ごと荒野の真ん中に転送された後者。与えられた破壊兵器と、異常に強力な肉体。そこに襲来する異形の敵生物《天使》。全滅させなければ日常に戻れない死のゲームが、宗に一度僕らを引きずり込んで繰り返される。1年B組の司令官となってしまった僕は、普段は僕を虫けら扱いするクラスメイトたちを率い、生き残るため、そしてこの謎だらけの『ゲーム』の目的と正体を暴くため、絶望的な戦いを始めるーーー
極限の戦場を駆け抜けるサバイバルゲーム小説シリーズ、開幕!

以下、ネタバレありの感想です。未読の方は要注意!

 

主人公はクラスになじめず不登校寸前だった少年・藍沢緋色
彼は存在しないはずの「1年C組」学級委員・七連坂未咲と出会い、その2日後の水曜日の放課後、けたたましいチャイムと共に始まった《天使》とのデスゲームに巻き込まれてしまいます。

 

《天使》とは何なのか?
このデスゲームのルールは何か?
ゲームはどうやれば終わるのか、どうすれば日常に戻れるのか?
ゲームから逃れる方法はあるのか?
ゲームの世界で死んでしまったらどうなるのか?

 

などなど、様々な謎を抱えながら、毎週水曜日に容赦なく強制的に始まるデスゲームに挑む生徒達。
クラスメイトを率いながら《天使》を仕留めなければならない「コマンダー」の役割を与えられた緋色は、他のコマンダーと一緒にゲームを終わらせる方法を模索していきます。
しかし知れば知るほど謎を呼び、混迷していく事態。
ルールが分かれば攻略法もわかる、なんて都合が良い展開は起こりません。

ゲーム内の死は現実での消滅を意味する、と知ってしまった緋色が戦いから逃げ出すのも、まぁ仕方ないかも。読者からしてみると「しっかりしてよ主人公!」という感じでしたが。

 

そもそも緋色自身が謎まみれ。

全校生徒強制参加だったはずなのに、なぜ緋色だけが途中参加なのか?から始まる数々の不審。
まぁ姫木姉妹が緋色を主催者側だと疑うのも当然かもしれませんね。

 

死闘の連続で消えていくクラスメイトたち。襲来する《天使》を全て倒さないと日常に戻れないのに戦力は減少するばかり、ってなにこの無理ゲー。
一方で大松のようにゲームをだしにしてクラスメイトへの復讐をしようとする胸クソ野郎もいたりするし、ナイーブすぎて頻繁に現実から目をそらす緋色自身にもイライラ。
かなりストレスがたまるストーリー展開です。ツンデレ未咲ちゃんだけが癒し。

 

それでも目が離せないくらい面白すぎるんだから憎たらしいですね、もう!

 

しかもラストに明かされたゲームの真実。あれどういうことなんですか!
真実が明かされたはずなのに謎が全く解明されていないというドS仕様です。

デスゲームの開始をしらせる「RESTART THE GAME」の意味は、ゲームを再開してください、ではなく、「日常」という名のゲームを再開できるように戦えってことだったんですか・・・・・・。

 

信じて縋っていた日常が根底からひっくり返されてしまった絶望感。
一体いつ日常は終わってしまったのか?
何が起こったのか?

そして実は最初から「天使化」していた緋色の正体は何なのか?
天使化って何なんですか。不穏な意味にしかとれないよーー!

 

ゾクッとするこの感じがたまりません。はやく続きを!

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