庚帝国物語 婚約者は略奪者!?


『庚帝国物語 婚約者は略奪者!?』(小柴叶著/一迅社文庫アイリス)★★★☆☆

庚帝国物語 婚約者は略奪者!? (一迅社文庫アイリス)
庚帝国物語 婚約者は略奪者!? (一迅社文庫アイリス)

頭おかしいヒーローが出てくる少女小説が大好きです。
本作のヒーローもたいがい頭おかしかったです。惜しむらくは終盤で常識人に堕ちてしまったことか・・・・・・。
意に染まない結婚から主人公を救い出してくれたのは6年越しの愛をこじらせた妄想暴走系美青年だった、という話(だいたいそんな感じ)。
序盤のインパクトい比べると終盤はちょっと落ち着いてしまいましたが、全体的には面白かったです。

☆あらすじ☆
夢見の能力を持つ春陽は、いつも寝不足気味。自称親戚のお兄さんこと“キツネさん”の保護のもと暮らしていたが、いつまでも迷惑をかけるわけには…と、お嫁に行くことに。なのに、式の最中、「春陽様は俺の婚約者だ」と、顔はいいけれど発言はヤバイ国主・緋影が乱入してきて、攫われてしまう!そのうえ、春陽は記憶を失っているだけで、元公主だと言い出して―!?高スペックだけど妄想炸裂な国主×気弱な元公主の中華風ラブコメ登場!

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公は未来予知する悪夢を見るために万年寝不足の熊猫娘・春陽
村人に攫われて無理矢理結婚させられるところだった春陽は、唐突に現れた国主・緋影によって都に連れ攫われてしまいます。
そこで春陽は自分の本当の身分を知ることになる、というのが前半の大まかなストーリーです。

最初の緋影のインパクトはすごかったw
結婚連呼からの緊縛、略奪、拷問・・・・・・って単語だけ並べるとやばいですね。
頭おかしいヒーローきたー!って超ニヤニヤしましたw

ただ、話が進むにつれてどんどん普通のイケメンに落ちぶれてしまったのは残念でした・・・もっとはっちゃけてくれてもいいのよ・・・

 

それはおいといて、中盤以降は春陽の能力や過去に絡む話でした。
緋影が頭おかしくなった理由をしっかり書いてくれたのは良かったです。命を2回も救ってもらってる上に、肝心の結婚の約束のシーンがかなりロマンチックでしたから、そりゃ執着しちゃうのも仕方ないですね。ただ、あのちょっと怖い緋影の部屋に関しては、春陽はもっと突っ込むべきだと思うよ!?絵姿が飾ってあるとかよりもリアルに怖いものを見た・・・・・・男性視点でいうなら常にゼクシィが部屋に置いてある感じでしょうか。
どこまで突っ込むのか疑問だった夢見の力についても説明がありましたし。春陽が長年疎んでいた能力に向き合っていく姿がちょっと性急に感じてしまいましたが、分量的には仕方ないかな。

 

それと、なんか伏線おかれてしまったんですが、シリーズ化するんでしょうか?てっきり今回出てきた妖仙・雅鋒が6年前の事件の犯人だと思っていたんですが(まぁ実行犯ではあるんですけど)、エピローグの書き方だと黒幕がいそうな雰囲気・・・続きを出せるようにはなっているみたいですね。
もっと緋影のキャラが突き抜けてくれないかなーとかは思ったものの、全体的に面白かった作品なのでシリーズ化したら買うと思います。
続刊だすならキツネのお兄ちゃんの出番を増やしてほしいところ。カラー口絵に黒幕のようにででんと大きく載っていたのに、最初と最後しか出番がなかったのは残念だったので。

 

それにしても、春陽16歳、緋影25歳ということは結婚の約束したとき春陽10歳で緋影19歳か・・・・・・あれ?うん。うん・・・・・・。

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小柴 叶一迅社
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