文句の付けようがないラブコメ1


『文句の付けようがないラブコメ』(鈴木大輔著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★★☆

文句の付けようがないラブコメ (ダッシュエックス文庫)
文句の付けようがないラブコメ (ダッシュエックス文庫)

面白かったー!
「はて、ラブコメとは何ぞ?」と首をかしげたくなる内容でしたがw
神を名乗る少女と、彼女に生贄として捧げられた少年の出会いから始まる物語。唐突に夫婦となってしまったふたりの日常にニヤニヤしていたはずなのに、終盤の展開ではただただ唖然とさせられてしまいました。なにこれ予想外すぎる。
仕掛けがあるため、物語の面白さを語るのがネタバレ無しには難しい作品です。
うーん、どうしよ。
気になる方は悩まず買ってしまいましょう!泣き虫照れ屋なヒロインが待ってるよ!

☆あらすじ☆
“千年を生きる神”神鳴沢セカイは、銀髪赤眼の美少女。世間知らずで尊大で、見た目は幼いのに酒と葉巻をたしなみ、一日中お屋敷で本を読んで過ごしている。彼女の“生贄”として捧げられた高校生・桐島ユウキ。『生贄になる代わりに何でも言うことを聞いてやろう』と言われた彼はこう願い出たーーー「神鳴沢セカイさん。俺と結婚してください」。
そして始まるふたりの生活だがーー
穏やかで他愛のない日々は、やがて世界が抱える恐るべき秘密によって狂い始めていく。どこまでも純粋な愛の喜劇。決して果てることのない物語がここに始まる!

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公・桐島ユウキは、幼い頃に決められた運命の通りに「生贄」として神に捧げられるためにとある屋敷に訪れます。
そこで彼は神と名乗る少女・神鳴沢セカイと出会い、なぜか唐突にプロポーズをして彼女と夫婦となることに。

そこから始まるユウキとセカイの穏やかな日々。
ユウキが生贄になった経緯が重くてびっくりしたものの、照れ屋で可愛いセカイにほんわか和みながら物語は進んでいきます。
セカイとユウキがゆっくりと距離を縮めていく姿にものすごくニヤニヤ。泣き虫なセカイと必死になだめるユウキ、という構図が個人的にすごくツボでしたw

 

ただまぁ、裸リボンとかお姫様だっことかテンプレなラブコメ要素はあったものの、「タイトルほどにラブコメかな?」とか思っていました。途中まで。

 

ところがどっこい!(死語)

 

ラストまで読むと、そこに待っていたのは「ええぇぇぇいやいやいやこれのどこがラブコメ!?」と叫びたくなるようなオチ!

重い・・・重いよ・・・なんなんだよこれ。
ユウキの過去以上に重かったセカイの秘密。
彼女を救うためにユウキが選んだ逃避行がもたらした結末。

 

もうほんとなんなんですかこれ・・・・・・あらすじでちょっと不穏な書き方してるなぁとは思っていたものの、完全に予想外な展開です。
不意打ちくらったせいで涙腺が・・・・・・
読み終わったあとに本を裏返すと確かに「お前を救い出す。世界が幾度終わろうとも。」って書いてあるんですよね。まんまだったか!

 

確かにこんな運命を仕込んだゲスすぎる神様からみれば「喜劇」なのかもしれません。
ですが、当のセカイとユウキにとっては無理矢理に押しつけられた悲劇的運命。

ループものとは違いますが、構造的には似ている、のかな?
同じ運命を繰り返すが、時間がさかのぼるわけではなく、世界が再構成されてふたりは転生を繰り返す。ほんとに胸くそ悪いゲームです・・・・・・。

 

悲劇で終わったユウキとセカイの物語は、再び出会った桐島勇樹と神鳴沢世界の出会いにつながりました。
勇樹と世界はこのクソったれな運命から抜け出すことができるのか。

世界が転校してきたってことは、この設定をふまえた上で学園ラブコメが始まるのでしょうか。ふたりに課せられた運命を1巻で見せつけられただけに、今さら明るいラブコメをされても「あれ?なぜか文字が滲んでよく見えないや」って感じになってしまいそうです。でも幸せそうに笑う勇樹と世界が早く見たいし、ああもう!
続きがどうなるのかまるで予想がつきませんが、とても楽しみです。2巻にも期待!

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