ご恩、お売りします。 恩屋のつれづれ商売日誌

『ご恩、お売りします。 恩屋のつれづれ商売日誌』(朝倉景太郎著/富士見L文庫)★★★★☆

ご恩、お売りします。 恩屋のつれづれ商売日誌 富士見L文庫
ご恩、お売りします。 恩屋のつれづれ商売日誌 富士見L文庫

第一回ラノベ文芸賞審査員特別賞受賞作です。とても良い作品でした。
恩を忘れないことを条件に、一生忘れられないほどの恩を売ってくれるという「恩屋さん」が主人公の連作短編。
なぜ恩屋さんは恩を売って欲しいとやってくる客人たちにそんな要求をするのか?
妖怪でも何でもない普通の青年の恩屋さんが、どうして都市伝説上の存在として語られるのか?
恩屋さんが抱える「事情」がとても悲しくて、彼の人柄もあわせて考えればどうしようもなく泣きたくなる気持ちにさせられました。

☆あらすじ☆
都市伝説としてひそやかに語られる「恩屋」さん。彼に頼めば、どんな願いも無償で叶えてくれるという。恩屋が請求するのは、その恩を忘れないこと。ただそれだけ。仕事に悩むTVディレクター、彼氏が欲しい女子大生、家族を救いたい女の子など、今日もさまざまな悩みを抱えた人が、彼を頼りに扉をたたく…。「畏まりました。恩屋幸太郎、あなたに恩を売らせていただきます」都心の雑居ビルに住まう和装の魔法使いが、訪れる人の心を解きほぐす。

以下、ネタバレありの感想です。
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