月と夜の物語2 流浪の双児と炎の魔術師

『月と夜の物語 流浪の双児と炎の魔術師』(小椋春歌著/ビーズログ文庫)★★★★☆

月と夜の物語 流浪の双児と炎の魔術師 (ビーズログ文庫)
月と夜の物語 流浪の双児と炎の魔術師 (ビーズログ文庫)

面白かったーーー!!
今回もザインさんはフルスロットル状態ですが、空回りはより激しくなっています。しかし黒いなぁー。ほんとドス黒いw
そんなザインに付け狙われるライラ(あれ、ザインさんヒーローだったっけ?)。
前回は「ライラ逃げてちょお逃げてー!」と思わずにはいられなかったのですが、今巻を読むと「あ、大丈夫だわこの子」と確信を持たせてくれる安心仕様です。
天然魔性に翻弄されるザインが楽しくて、読みながらずっと笑いっぱなしでした。
ストーリーも前巻同様千夜一夜風で、金銀財宝と魔術の飛び交う派手で楽しいものでしたし、ちゃんと続きもあるとか!?楽しみです!!

☆あらすじ☆
教主の娘を救い出し、仲間と魔神の城に住むことになった魔術師のライラ。一方で、紳士的だけどちょっぴり強引な剣士ザインの求婚には答えが出せずにいた。そんなライラの元に、姉の行方を捜してほしいと少年が城にやってくる。ザインには城から出ないよう言われていたけど、少年の必死な様子に魔術で外に出た…ところ、奴隷商人に捕まって競売にかけられ―!?アラビアンラブ第二章!

以下、ネタバレありの感想です。
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いちご同盟

『いちご同盟』(三田誠広著/集英社文庫)★★★★☆

いちご同盟 集英社文庫
いちご同盟 集英社文庫

「四月は君の嘘」の重要シーンで引用されていたことから、気になって読んでみた作品です。
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四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)四月は君の嘘(1) (講談社コミックス月刊マガジン)
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軽い気持ちで読んで打ちのめされました(君嘘の内容的に覚悟しとけよという話ですが)。
15歳になるかならないかの中学生3人の交流を描く物語で、登場するのはピアノを弾く少年と、野球がうまい少年と、病床の少女。
読んでみれば、なるほど確かに「四月は君の嘘」はこの作品のオマージュ的な側面がありますね。細部は違いますが、テーマはどちらも共通して強烈。
生きるとは何か、死ぬとは何か。人生の道筋を、生まれて初めて真剣に考えるであろう中学生ならではの人生観。
15歳というのは子供と大人の境界を歩くアンバランスな生き物なのだと再認識させられつつ、今の自分にとっても深く突き刺さる言葉にあふれた作品でした。

☆あらすじ☆
中学三年生の良一は、同級生の野球部のエース・徹也を通じて、重症の腫瘍で入院中の少女・直美を知る。徹也は対抗試合に全力を尽くして直美を力づけ、良一もよい話し相手になって彼女を慰める。ある日、直美が突然良一に言った。「あたしと、心中しない?」ガラス細工のように繊細な少年の日の恋愛と友情、生と死をリリカルに描いた長篇。

読んだ動機が上述の通りですので、以下は「四月は君の嘘」の内容(ネタバレあり)に少し触れながらの感想になります。ご注意ください。

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