灰燼のカルシェール What a beautiful sanctuary

『灰燼のカルシェール What a beautiful sanctuary』(桜井光著/星海社文庫)★★★★☆

灰燼のカルシェール What a beautiful sanctuary (星海社文庫)
灰燼のカルシェール What a beautiful sanctuary (星海社文庫)

人類が滅んでしまった終末の世界を二人で旅する白衣の女と半機械の男。そんな男女が主人公のディストピア小説です。
割と序盤からオチをうっすらと読めてしまうものの、支え合い依存し合う二人の儚さがとても好みな作品でした。
スチームパンクシリーズと同じ世界観だそうですが、私みたいな未プレイの人間でも楽しく読めたのでかなり独立性が高い作品なのだと思います(あとがきにもそうありましたし)
挿絵もイチオシです。こういう重厚感と迫力のある絵はほんと良いです、作品にもぴったりでした。

☆あらすじ☆
異形に歪んだ超大な“大機関時計”が墓標のようにこの星の全土に突き立ったその日、世界は終わった。機械死人が呻きを上げ、生き残った僅かな命を貪り尽くして静かになった世界に残された最後の“人”、青年・キリエと少女・ジュヌヴィエーヴ。ふたり寄り添いながら、すれ違いながら、死んでしまった世界の果てで最後の場所を求め、旅を続ける―「スチームパンクシリーズ」の桜井光が綴る“美しい終末世界”

以下、ネタバレありの感想です。

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