猫乃木さんのあやかし事情


『猫乃木さんのあやかし事情』(望月もらん著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

猫乃木さんのあやかし事情 角川ビーンズ文庫
猫乃木さんのあやかし事情 角川ビーンズ文庫

京都を舞台にしたほっこり妖怪ファンタジー。でもそんなにほっこりしてなかったかも。
ヒロインが遠縁の青年のところに下宿したことによって、彼を取り巻く妖怪騒ぎに巻き込まれていく、というストーリー。巻き込まれていくというよりは勝手に乱入していっているケースもありますが、そんな感じの連作短編です。
全体的には雰囲気の良い現代ファンタジーだったのですが、少し場面転換が分かりづらいのが気になりました。

☆あらすじ☆
京都に進学した七海の居候先は―祇園白川の『猫また堂本舗』。遠縁を頼って訪れたのは、招き猫が所狭しと並ぶ怪しい店。しかも、店主の猫乃木千歳は、猫屋敷に暮らすやさしい草食男子、に見えて、『魔除け屋』という裏の顔を持っていた。店に持ち込まれるいわくつきの品をめぐって、千歳と“祝言”をあげることになったり、物の怪に恋敵扱いされたり、七海の淡い恋は波乱ばかり!?おいでやす、ほっこり・あやかしファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

第一話 緋衣
祖母が亡くなったために身寄りがなくなった卯月七海
彼女は、祖母の遠縁だという青年猫乃木千歳の家で下宿をすることになります。
千歳は「魔除け屋」であり、彼の家には様々な妖怪絡みの曰く付きの品があって・・・・・・というのが第一話でした。
この話が一番、七海の言動がわけわからなかったのですが、ラストで「ああ、祖母に対する後悔からきてたのか」と納得。花嫁姿を見せられないのって、地味に辛いんですよね←

 

第二話 戻橋
妖怪が普通に大学を闊歩する街、京都。
絶対、親友面してる女が呪いをかけた犯人だろ!って思ってたのに見事に外れました。奈央ちゃん疑ってすまぬ。
恋に狂った橋姫が割と普通に怖かったです。人間と物の怪は交わることないっていってるのに、なんで犬塚さんを・・・?と謎だったのですが、それについては後の話ではっきりしました。なるほど。
あと八千代さんって結局何者??

 

第三話 狐火
プレイボーイ(死語)な狐賀先輩登場。
この話、なんだかすごく読みづらかったです。整理できていないような印象を受けました。
ですが、千歳や七海の正体が明かされる大事な短編。
千歳の正体が妖怪というのは前話くらいからわかっていたのですが、まさか七海まで人間じゃないとは。「猫神の血と人の血を引いてる」ってことは、たぶん話の流れ的に祖母が猫神ってことなんでしょうか。だから、こんなにあっさり妖怪を受け入れてるのか。

 

第四話 天神さん
京都といったらフリマ!
千歳と七海が実は幼い頃に出会ってたんだよ、という話。幼馴染みオチかと思ったら飼い猫だったかー。
奈央ちゃんの周りが妖怪だらけだな、と思ってなんか笑ってしまいました。

 

全体的に、雰囲気は良いんですがどこかぼんやりとした印象を受けた本作。七海と千歳の関係がはっきりしたので、次巻が出ればもう少しすんなりと読んでいけるとは思います。
あと、場面転換がよろしくないですねぇ。唐突に時間と場所が飛ぶので読みづらかったです。そこらへんも改善に期待したいです。

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