終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?1

『終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?』(枯野瑛著/角川スニーカー文庫)★★★★☆

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 角川スニーカー文庫
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 角川スニーカー文庫

表紙とタイトルのインパクトがすごい!ということで買ってみた新作。
人類が滅んでから500年後の世界を描いたファンタジーです。唯一の生き残りの人類である主人公と、その世界で戦う少女たちの出会いのお話なんですが、これはジャンルとしては一応教官ものになるの?どうなんでしょう?
・・・・・・というのも、この1巻はまるまるプロローグで、話がほとんど始まっていないんですよね。そうなるとこの巻だけでは評価しづらいはずなのですが、世界観やキャラクターになぜか無性に惹かれてしまいました。不思議。本題に入るまでがやたら長い作品って途中で飽きて投げちゃうのに、本作ではそれがありませんでした。
作品の雰囲気もたまらなく良かった。途中のバトルもないし、世界観や登場人物の背景を淡々と説明していくだけだし、ラストは「え、そこで終わるの!?」てところで切ってしまっています。熱くなる展開もないし、萌があるわけでもない。それでも、なぜかそういう作品として完成しているように思えてしまいました。もう自分でも何を言っているんだか。
これはきっと面白くなるに違いない。2巻はちゃんと出るらしいので、続きがとても楽しみです。

☆あらすじ☆
“人間”は規格外の“獣”に蹂躙され、滅びた。たったひとり、数百年の眠りから覚めた青年ヴィレムを除いて。“人間”に代わり“獣”を倒しうるのは、“聖剣”と、それを扱う妖精兵のみ。戦いののち、“聖剣”は再利用されるが、力を使い果たした妖精兵たちは死んでゆく。「せめて、消えたくないじゃない。誰かに覚えててほしいじゃない。つながっててほしいじゃない」死にゆく定めの少女妖精たちと青年教官の、儚くも輝ける日々。

以下、ネタバレありの感想です。
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