とある飛空士への恋歌3


『とある飛空士への恋歌3』(犬村小六著/小学館ガガガ文庫)★★★★★

ガガガ文庫 とある飛空士への恋歌3(イラスト完全版)
ガガガ文庫 とある飛空士への恋歌3(イラスト完全版)

前巻は穏やかな日常を描いた学園ものだったので、空戦を期待していた私には正直肩すかしを食らった印象が否めませんでした。
ごめんなさい。全てはこの巻を描ききるために必要だったんですよね。
泣きました。もう何なのこれ。熱いし、辛いし、切ないし、感動するしで、夜中に読んでしまったことを後悔しました。
そして「とある飛空士への追憶」(感想はこちら)とはどんどんつながっていきますね。独立した別シリーズとはいえ刊行順に読んで本当に良かったです。

☆あらすじ☆
8月の強烈な日射しのもと、過酷な陸戦訓練を続けるカルエルたち。
空族との接触により、戦闘への不安と焦燥が募る中、それは若き飛空士たちの間に恋愛をも育んでゆく。
そして、イスラはついに聖泉に到達する。大瀑布のような海水の壁。視界の果てまで、噴き上がる海――。
終わりなく続く着水不能海域が節電を強い、住民が苛立ちを覚え始めたころ、
イスラは聖域を守護する「空の一族」の宣戦布告を受ける。飛空科生徒も任務を遂行することとなるが――。
『とある飛空士への追憶』とのリンクも明らかになる!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

ついに「聖泉」に到達したイスラ。
しかしそこに待ち受けていたのはイスラを守護する「空の一族」との熾烈な空戦でした。

 

前半に前巻同様の穏やかな日常パートを入れつつ、徐々に近づく聖泉と戦いの予感に不安を抱くイスラの人々。
戦うことや死ぬことを意識し始めた学生たちのざわめきに、読んでいるこちらまで不安が煽られてしまいました。

だって、どいつもこいつも死亡フラグが・・・・・・っ!

前巻で寮生たちの明るい日常をイヤというほど見せつけられただけに、この中の誰が欠けてもイヤだなという想いが生まれたばかりだというのに。
特にミツオとチハルの語らいは切なさでたまらない気持ちにさせられました。その覚悟の決め方は、ダメだよー・・・。

 

そして、始まる空戦。
未熟な学生たちまでも駆り出して応戦するイスラ。
何重にも罠をはって狡猾に攻める空族に対し、ただイスラと大事な人を守るために命を燃やす学生たち。

チハルとミツオの孤独な戦いと勇敢な散り方に涙して、傷ついたアリーを見て覚醒したカルエルに胸が熱くなりました。あのタイミングのポエムはずるいですよ!!!
ほんっとに泣きました。夜中に号泣。

そしてバンデラス先生かっこよすぎる。ファッションだけじゃなくて本当にダンディな先生でした。
あと、寮長さんマジで忍者だったのか!w

 

今回出番少なめだったクレアですが、カルエルがニナ=クレアの可能性に勘づいたような?まだかな?そろそろかな?ドキドキしますね。
このシリーズのヒロインはクレア一択だと思っていたのですが、今回の話でアリーも対抗馬として有力になってきて、タイトル通りの「恋」の行方も楽しみです。

クレアと一緒に戦場から隔離されたイグナシオが何者なのかも気になるなぁ。

 

そして何よりも強烈に気になるのは前作「とある飛空士への追憶」との関係ですよね!!!
海猫きたーーーーシャルル(たぶん)きたーーーーー——(゚∀゚)——!!
その上、ファナまできたーーーー!!
なんでしょうか、この大好きな親友に再会したような高揚感!
そしてカルエルがシャルルの姿に憧憬を抱くという展開が素晴らしいですね!
創世神話の「聖アルディスタの種子」の謎や、空の一族の正体、そして神聖レヴァーム皇国とイスラはどう関わっていくのか。
ああもう続きが気になります!

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