アルジャン・カレール 〜革命の英雄、或いは女王の菓子職人〜 上


『アルジャン・カレール 〜革命の英雄、或いは女王の菓子職人〜 上』(野村美月著/ファミ通文庫)★★★★☆

アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈上〉 (ファミ通文庫)
アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈上〉 (ファミ通文庫)

普段、上下巻の作品はまとめて感想を書くのですが、この作品は上巻だけでもまとまった形で終わってくれたので、記事を分けることにしました。
元革命の英雄、現女王の菓子職人のアルジャン・カレールが主役の連作短編。実在の菓子職人アントナン・カレームやフランス革命をモデルとした架空のファンタジー作品です。
ほのぼのとした日常話が3編と、女王と菓子職人の出会いを描いた過去話が1編。
お腹が減って甘い物がほしくなるお話でしたw

☆あらすじ☆
革命とその後の混乱を経て、平和を取り戻したフロリア。その王都パリゼの隅で、劇作家のオーギュストは小さな菓子屋を見つける。そこは魅惑の菓子で溢れていたが、無愛想な銀髪の店主は何やら怪しげで、すわ革命派の残党か、或いは盗賊かと疑うオーギュストだったが…!?“将軍の銀の猟犬”と呼ばれ名を馳せた動乱の英雄が、女王の菓子職人として大活躍!後に“菓聖”と呼ばれることになる青年の伝説を描く、ヒストリカル・ファンタジーが上下巻で登場!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

第1話 銀の髪の菓子職人

主人公となるのは、マリー=ロクサーヌ女王の菓子職人アルジャン・カレール
そんな彼の作り出す芸術的に美味なお菓子に魅了された劇作家オーギュストが狂言回しとなって、物語が進んでいきます。
エクレア食べたい!!!!!

第2話 菓子職人が魔法使いになるまでと、お下げの女の子の他愛ない小話

王都パリゼにあるアルジャンのパティスリーの看板娘ニノン
彼女の存在を介して、徐々にアルジャンの人間性が見えてきます。こういうやつをクーデレっていうんですかね。
無口でこっそり照れるヒーロー、とても良いと思います(断言)

第3話 劇作家が修道女に天上の恋をした件

これはあまりにもオーギュストがかわいそうすぎませんか、先生!?
可愛い修道女に良いところを見せようとして、ことごとくアルジャンにもっていかれてしまった哀れなオーギュスト。仮にも劇作家なのに、役者に散々台本いじられるって本当に可哀想だ(@@;)
私は好きですよ。でもアルジャンのほうが格好いいですよね←
この話読んでてすごくカヌレが食べたくなりました。最近食べてないなぁ。

第4話 兵士アルジャンが、ロクサーヌ姫と夫婦だったりした顛末

上巻は第4話を読むためにあるようなものだな、と感じるほど好きなエピソードでした。
アルジャンと女王になる前にロクサーヌ姫が出会い、将軍に会うために逃避行に出る過去話。
「贅沢」を愛して何が悪い、皆が贅沢を享受できる幸せな国を作りたい、というロクサーヌ姫の想いはとても良いですね。余裕と無駄のない人生なんて味気ないですから。
逃避行の中で少しずつ距離感を縮めていくアルジャンとロクサーヌ姫。恋愛にまでは発展しないけれど、ただの信頼関係よりはほんの少し甘いっていうさじ加減が絶妙でした。大好きです。
できればこの4話だけで1冊作って欲しかったくらい。さくっと読める分量もいいんですけどね。

 

上巻でアルジャンとロクサーヌ女王がどういう人間なのか、彼らがどういう関係なのかをしっかり把握。
いざ、下巻に読み進もうと思います!

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野村 美月,マニャ子

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