殺戮のマトリクスエッジ2


『殺戮のマトリクスエッジ2』(桜井光著/小学館ガガガ文庫)★★★☆☆

ガガガ文庫 殺戮のマトリクスエッジ2(イラスト完全版)
ガガガ文庫 殺戮のマトリクスエッジ2(イラスト完全版)

1巻よりSF色が強くなっている気がします。電脳都市という世界観をゆっくりと掘り下げて行っている印象。
まだシリーズの全体像は全然見えてこないのですが(というかこの巻までが序章かな)、面白くなっている、気がする?
今回は、ユノ主役回。彼女の夜の姿を描くお話でした。それにしても、ユノは本当にソーマが好きなんですね・・・・・・。昼間ソーマのことしか考えてないよこの子。

☆あらすじ☆
旧東京湾上に建設された積層都市トーキョー・ルルイエを襲う連続怪死事件。血を流すことなく人が死ぬ。魂を抜き取られるが如く、人が死ぬ―。過去に連なる悩みを抱え、自暴自棄のユーノ・柏木は立入禁止区域である地下層へと向かっていた。事件を知ったユーノは、唐突に表れた軽口ばかりの荒事屋、何を考えているのか分からない実践的錬金術教団の構成員と共に、事件の真相に肉薄していく。その裏にいる“銀の腕”に気づかぬまま…。電子と鮮血の満ちる暗闇で、少女は走馬燈を見る。サイバーアクションシリーズ第二弾!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

前回で出番多めで視点まで持っていたのにバックグラウンドが明かされていなかったユノ。
そんな彼女が主役の第2巻でした。

昼は恋する女子高生、夜は掃除屋のアルバイト。
ていうキャッチフレーズが頭から離れなかったけど、センスないうえに古臭くて自分で驚愕しました。
それはともかく、そんなユノの夜の姿が描かれる今回のお話。

薄緑(グリーン)という名前で掃除屋と荒事屋をかけもつユノ。
ある週末、彼女のもとに地下領域アンダー・ルルイエの連続電脳死事件の調査依頼が舞い込みます。依頼人の意向でコンビを組むことになったミラーシェイドの男Sや電脳魔術師茶天(ダキニ)黒迦(カーリー)と共にユノは調査に乗り出すことになるが・・・・・・というのが大体のストーリー。

 

正直に言えば、読み終わった後に今回の話って結局何だったんだっけ?と思ってしまいました(´・ω・`)なんかよくわからんかった・・・・・・
ただ、本題に入る前の伏線となる事件という印象なので、肝心の真相が明らかにならないのは仕方ないかもしれませんね。
それに、過去を見せる上位種ホラー・アルベを出すことで、ユノに過去のトラウマを乗り越えさせるための話でもありましたし。

 

ユノのキャラ掘り下げと同時に、電脳都市ルルイエの世界観の掘り下げがメインだったと思われる今回。
ルルイエのアンダーグラウンドを出すことで文字通り世界に奥行きができたように感じました。
華やかな地上世界の影にひそむ無法地帯。
こういうの好きです。雑多な雰囲気がワクワクします。
昼は普通の高校生で、夜はホラーを狩っているというユノやソーマのキャラクターと、こういう二面性のある世界観の調和が絶妙です。

 

伏線に関して言えば、今回登場した新キャラ3人もとても意味深ですね。
死なない男S、そんなSと「銀の腕」を引き合わせたかった茶天たち。
失われた七種(ロストセブン)とは?
黄金螺旋階段とは?
まだまだ謎を出す段階なので、続きがとても気になります。

 

そういえば、ユノがソーマを好きになった理由も明かされました。
実はユノはソーマがソロランナーだって気づいているのかと思ってたんですが、そんなことはありませんでした。
ただ純粋に好きなんですね。ていうか大好きなんですね。
夜は努めて考えないようにしてるのに、昼間はソーマのことしか頭にないのが可愛いです。愛が漏れてる。
ラストはソーマからのデートのお誘い(?)で次巻に続く。ソーマはユノに、彼女が夜に何をしているのかを訊きたいだけなんでしょうけど・・・・・・。
ユノとソーマがいつかまたホラー退治に共闘する展開がくるといいなぁ。

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