絶対城先輩の妖怪学講座5


『絶対城先輩の妖怪学講座五』(峰守ひろかず著/メディアワークス文庫)★★★★☆

絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫)
絶対城先輩の妖怪学講座 五 (メディアワークス文庫)

前巻までの感想はこちらから
「絶対城先輩の妖怪学講座」シリーズ感想一覧 : みかこの読書日記

ツンデレ妖怪博士絶対城先輩が可愛いシリーズ(違う)第5弾。
最近、先輩のデレが加速しているような気がする・・・・・・。
先輩の過去がさらに明らかになったり、昔の関係がアヤシイ美女が出てきたり、礼音を巡る恋のライバル(?)が出てきたり、となかなか忙しい1冊でした。妖怪雑学もいつも通りたっぷりで今回も面白かったです。

☆あらすじ☆
絶対城と礼音のもとに謎の美少年が迫る――。
四十四番資料室の妖怪博士が贈る怪奇譚、第五弾。
古い知り合いに年始の挨拶をするという絶対城に、荷物持ち要員として豪奢な屋敷へ連れてこられた礼音。二人を出迎えたのは、清楚な和風美女・櫻城紫だった。
研究の同志である絶対城と紫は、妖怪談義に華を咲かせる。疎外感を覚えた礼音は、近所の河原へと飛び出してしまうのだった。
そんな礼音の前に、朝霧シアンと名乗る不思議な雰囲気の少年が現れる。シアンは大学に戻ってからも、たびたび礼音の周囲をうろつくように。
その頃、礼音がシアンと出会った川に再開発の計画が持ち上がり、紫の周囲にも不審な噂が出始めるのだった――。

以下、ネタバレありの感想です。

 

連作短編的に1冊で複数の妖怪を取り上げるものの、毎回メインとなる妖怪が存在する本シリーズ。

今回のメイン妖怪は、超メジャー妖怪「河童」でした。

妖怪を取り扱う作品って結構多いのですが、このシリーズを読んで一番面白いと思ったのは時代ごとに妖怪が異なる、ってところなんですよね。今回の河童は江戸時代、天狗は中世、鬼は古代、みたいな。言われてみれば、確かにそのイメージを無意識に持っていたことに気付きました。妖怪は時代ごとの人々の生活を別の側面から表現しているんだなぁ、というのをしみじみ感じます。本当に、読んでいると民俗学を勉強したくなる作品ですww

 

それはおいといて。

現在のメジャーな河童像が個人の創作によるもの、というのは驚きでした。
実は人間に近い姿をしている河童。その正体は!?
というのが今回の妖怪学講座のテーマ。いつも割とトンデモ進化論(もしくはトンデモ生物学)を真相に持ってくるのですが、今回も平常運転でした。ただ、いつもより正体がほんとに妖怪じみてましたね。進化した両生類、とか無敵だと思うんですが・・・・・・シアン君、頭も良かったですしね。
それと今回の一連の騒動の黒幕だった議員さんですが、河童の腕をつなげると人間も河童化して不老長寿(?)になるというのは、なんというかとても怖いです。だって、そのために生き血を浴び続けるんでしょう?ほんとに吸血鬼じゃないですかやだー。

 

河童絡みの騒動に並んで、今回は絶対城先輩の過去にもう一歩踏み込むことに。
かつて失った同門の女性、というのは以前にも出てきていましたが、やっと詳しく明かされました。
死の真相に鬼が絡んでいる?「鬼」についてはクラウス教授にほのめかされて以来、いつ出るのかワクワクしながら待っているのですが、そろそろ出てくるのでしょうか。
このシリーズなりの「鬼」の解釈を読むのが楽しみです。

 

礼音と先輩の関係については、割と相変わらずでしたね。
ただ、今回は互いに恋敵(?)が登場したので、ヤキモチを焼きあうふたりにニヤニヤしましたw
あと先輩!毎度妖怪にたとえて礼音を褒めていますが、「雪女の名に相応しい」のセリフはデレすぎじゃないですかね!?(歓喜)
いつも無礼なことばっかり言うくせに、いざ礼音が本気で怒るとオロオロして謝ろうとする先輩が可愛いですw

 

絶対城先輩の過去については、次巻で一区切りとのこと。
「第一シーズンいよいよクライマックス!」ってあとがきにありましたが、6巻で第一部完結ってことかな?

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