忠犬侍女の愛しの王子様


『忠犬侍女の愛しの王子様』(宇津田晴著/小学館ルルル文庫)★★★☆☆

忠犬侍女の愛しの王子様 (ルルル文庫)
忠犬侍女の愛しの王子様 (ルルル文庫)

ヒーロー信仰系ラブコメってもっと増えてもいいと思うんですよねーとか常々思っている私にぴったりな少女小説でした。
わんこな忠義者侍女と、優しい(?)王子様が、10年ぶりに戻った王宮で陰謀に巻き込まれるお話でした。
主従の距離感って・・・・・・?と思うこと間違いなしのベタ甘ラブコメです。疲れた脳の糖分補給になりましたよ。甘かったーーー!

☆あらすじ☆
「君はもう俺のものだから――」
幼いころ、親に捨てられ森の中で泣いていた自分を拾ってくれたファラール王子。それ以来、少女リーリアはファラールをご主人様と決め、王宮を離れて医師として働くファラールのそばを片時も離れず、忠実な侍女となって仕えている。
そんなある日、病弱な弟王子を治療するために、ファラールが王宮へ呼び戻されることに。王宮に同行したリーリアは、なぜか自分が侍女ではなくファラールの恋人だと周囲に勘違いされていると知り、驚愕する。「私なんかがご主人様と恋の噂なんて、おそれ多すぎます!」必死に噂を否定してまわるリーリアだが、なぜかファラールはいつも以上にリーリアを甘やかし気味で、過剰に接触してくる。そんなファラールの態度にドキドキを隠せなくなったリーリアは、身の程知らずで分不相応な自分の恋心を恥じて、ファラールから逃げようとするが…。
ご主人様大好き!な侍女と企み王子。極甘主従のラブコメディ!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ストーリーとしては、国の医療改革を夢見る王子ファラールと彼に使える忠犬侍女リーリアが第二王子を治療するために10年ぶりに王宮に舞い戻り、そこで権力争いの陰謀に巻き込まれたり、侍女がうっかり主への恋心に気づいてしまったりするお話でした。

主人公とヒーローは侍女とその主の王子様、という関係(のはず)なんですが、距離感は最初から最後までゼロです。途中ちょっとすれ違ってましたが、喧嘩する瞬間も膝の上だっこ状態ってどういうことなの・・・・・・。
すごいです。ずっとベタベタしてました。

主人公リーリアはご主人様至上主義で他には何も見ていないし、ヒーローのファラール王子はリーリアと結婚するためにこっそりと外堀を埋めてるし、というどこまでもラブラブなふたり。リーリアは過剰なスキンシップにもっと疑問を持とうよ!
でもお互いがお互いしか見えてないけど、ヒロインはまだ恋愛感情を意識できていない、というのがすごく好みなんですよね。親愛の感情が恋愛感情に移る瞬間ってどうしようもなくニヤニヤしてしまいますw

 

そんな感じで、ご主人様至上主義のヒロインが全力わんこで可愛かったです。この1冊の三分の一は、リーリアのファラールへの賞賛で埋められてるんじゃないでしょうか。
ファラールも良い感じに腹黒くて楽しかったです。外堀せっせと埋めた甲斐があって良かったですね。弟の初恋を笑顔で踏みにじるあたり、とてもイヤなお兄ちゃんでしたが。でもきっとホネストもこんな感じに成長するんでしょうねwそして、本作の良心であるグロリオッソ兄ちゃんが胃を痛くするんですよ。間違いない。

 

こういう少女小説、もっと増えないかなぁ。ヒロインに崇拝信仰されすぎて、ヒーローがちょっと引いてる感じのラブコメ。愛(注・アガペー)が重すぎて辛い感じのやつ。

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。