グラウスタンディア皇国物語3


『グラウスタンディア皇国物語3』(内堀優一著/HJ文庫)★★★☆☆

グラウスタンディア皇国物語3 (HJ文庫)
グラウスタンディア皇国物語3 (HJ文庫)

前巻を読んでから少し間があいたため、話の内容と言うより「これ誰だったっけな」となってしまったのが悲しい・・・・・・。
ファンタジー戦記第3弾。
皇都に攻め入ろうとするリジアの大軍をクロムはどうやって退けるのか。この巻で皇都防衛戦は決着です。
あと、今回から絵師交代。前巻は挿絵が一切なかったのですが、その分今回は挿絵が増量しているような気がします(数えてはいない)。私は新イラストのほうが好みでした。

☆あらすじ☆
陸路と海路の両面から、30万という未曾有の軍勢で皇都陥落を狙う大国リジア。その目論見を早々に看破した皇国の軍師クロムは、あらゆる策を講じて相手の兵力を着実に削っていく。一方、皇女ユースティナは皇族が背負いし精霊神シオンを契機に世界の秘密の一端に触れてしまい!?大国随一の智将と皇国最強の軍師が刃を交える皇都防衛戦、最高潮!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

皇都に攻め入ろうとするリジア軍に物量的に劣っているグラウスタンディア皇国軍。
軍師クロムの指揮のもと、グラウスタンディアは策を練ってリディア撃退を試みます

 

皇都防衛戦クライマックスとなる第三巻ですが、今回は策の読み合い合戦という印象が強かったです。
あちらが○○という行動をすることは実はこういう裏があるにちがいない、と思わせておいてこう出るつもりのはず、と思わせておいて・・・(以下略)といったぐるぐる回る感じ。
作中でもいろんな人に危ない賭だな!と突っ込まれていますが、本当に危なすぎます。一歩間違えば皇都が落ちるというのに(@@;)クロムの策があまりにもうまくいきすぎてご都合主義を感じてしまい、そこが少し残念でした(なんとなく決戦の緊迫感も薄いような気が)

 

とはいえ、前巻の絶望的空気をものともせずに勝ち取った皇都防衛戦。
そして、次巻ではいよいよグラウスタンディアがリジアを相手に打って出るターンです。
守りの戦いよりは攻めの戦いのほうが面白い(気がする)ので次巻に期待ですね。クロムが攻撃的な策をとるところが見てみたいですし、30万の兵を用いなければ落とせないゾラ港をわずか1000の兵で落とすという展開はいかにも軍師主人公の戦記ものらしくてとても楽しみです。

 

リジアの方も、今回の戦いでお偉方の年輩者が大量退場してしまったので、世代交代をした結果ナターシアがどう出るのか気になるところです。
カウフマンとライラの死に方が、なんだか文学的で意外でした・・・・・・。なんとなくクロムとナターシアもああなりそうな気が。ナターシアはこの世の誰よりも自分を理解するのはクロムだとか考えてるし。

 

「グラウスタンディア皇国物語」シリーズは、けっこうファンタジー色の強い戦記物なのですが、世界観の背景にあるファンタジー要素が少しずつ見えてきました。
皇が代々引き継ぐ「呪い」とは?
ユースティナが見てリュリュが引きとめ、ダカットが見た境界の先にあるものとは?
我々はなにと戦っているのか?という疑問の答えとは?
謎がたくさん出てきて、今後どういう展開を見せてくれるのか、とてもワクワクします。

 

前巻からちょいちょい出てくるラトルグ国の方々はいつグラウスタンディアに絡むんでしょうか(絶望的だったはずの北方騎馬民族制圧の任務をコウソンは割とさらっとこなしてしまった(゜Д゜))

第4巻は12月発売ということで続きが楽しみです。

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