オレと彼女の萌えよペン


『オレと彼女の萌えよペン』(村上凜著/富士見ファンタジア文庫)★★☆☆☆

オレと彼女の萌えよペン (富士見ファンタジア文庫)
オレと彼女の萌えよペン (富士見ファンタジア文庫)

「オタリア」の村上凜さんの新作。前作は未読です。
高校生漫画家の男女が合作で連載を目指して漫画を描く、というお話。
ラノベ作家や漫画家を主人公にする作品が最近増えてきたように感じます。ブームなのかな?

☆あらすじ☆
熱血バトル漫画家としてプロデビューを目指す俺、君島泉は技術を磨くためにプロ漫画家の生駒アギト先生のアシスタントをすることになったのだが…。彼女は俺の目指す漫画とは無縁の萌え漫画を描く女子高生で!?さらに超エロゲ好きで、極度の美少女&巨乳フェチ。「萌え」が分からない俺は彼女の言うがままに、勉強としてエロゲーをやらされたりする始末。しかも舌打ちするほど男に厳しいのに平気で下着姿をさらしてくるし…もう一体、なんなんだよ!!そんな俺たちが合作で漫画連載を目指すとか、冗談だろ!?

以下、ネタバレありの感想ですが、少しネガティブな意見です。ごめんなさい(´・ω・`)

 

主人公はバトル漫画家としてプロデビューを目指す高校生・君島泉
投稿作を持ち込んだ出版社で、彼は勉強のためにプロ漫画家の元にアシスタントをすることになり、向かった先にいたのが女子高生漫画家・生駒アギト(本名・生駒茉莉)。

打ち切り作家になりつつある生駒先生と、期待値を買われて新人賞に入賞したばかりの泉が、お互いの足りない部分を補いあって新しい漫画を作ろうとする、というのが本作の大体の流れです。

雑誌連載を目指して読み切りを描いたり、アンケートの結果が芳しくなくて落ち込んだり、それでも奮起して次回作のプロットを練ったり。
クリエイターって大変な職業だよなぁとしみじみ感じさせる作品でした。
特にプロット作りは楽しそうではあったものの、アイディアを出しては叩かれ否定されを繰り返していて相当キツそうでした。私なんかもこんな作品を読んでみたいなぁとぼんやり考えることはありますが、それをさらに掘り下げて「商品」にまで仕上げなきゃいけないって、よく考えると凄まじいです。

そんな感じで作家さん凄い!と思っておいて不満を言うのも心苦しいのですが・・・・・・本作については、ちょっと1冊に展開を詰め込みすぎだしモブキャラも多すぎるかなぁ、と思ってしまいました。
茉莉と泉の話だけを掘り下げてほしかったです。
主人公たちが高校生、ということで「水商売」な漫画家を目指して将来はあるの?という問題提起は必要だと思うし、茉莉と確執のある母親の口を通して「漫画家がいかに大変で不安定な職業なのか」が語られるところなんかはとても面白かったので、そこらへんにもっとページ数を割いてほしかったような。

あと、漫画作りの描写も少ないのが気になりました。
漫画家が主人公なのに、プロット作りばかりで実際に漫画を描いている描写がほとんどなかったのが残念でした。

 

これを読んでいてふと思ったのですが、少年向けラノベの職業ものって、少女小説と違って作業風景ってあんまり描かないものなんでしょうか。あまり少年向けラノベで職業モノを読んだ記憶がないのでテキトーな思いつきの疑問なんですが(;・∀・)
少女小説だと何かを作り上げる過程の描写に力を入れていることがあるのですが(ドレス作りのアレとか、砂糖菓子作るアレとか)、少年向けでそれをやるのは地味すぎるのかな?

こういう作家モノ(ジャンルとしてあるのかは分かりませんが)ではラノベ作家が主人公の小説は読んだことがあるのですが、それだとプロット作ってあとはひたすら文章を書く!て感じですし、本作はせっかく漫画家を主人公にしているのだからもう少し今時の漫画家さんが実際にどういう風に漫画を作り上げていくのかを読んでみたかったです。ただ、文章だと難しいのかもしれないし、そっちは漫画のほうで散々やっているからあえて違う路線をとったのかもしれませんけどね。

 

と、ダラダラ不満を書き殴ってしまいましたが、ラブコメとしては普通に面白かったです。というか、純粋にラブコメ作品として読むべきだったのかもしれないですね。私の読み方が良くなかったのかも。
負けフラグ立てまくりのサブヒロインズはアレでしたが、素直になれない生駒先生は可愛かったですし!
私がモヤモヤした不満点も、1巻だからあえて書いてないだけかもしれないですしね・・・・・・。

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