魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉5


『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉5』(川口士著/MF文庫J)★★★★☆

魔弾の王と戦姫 5 (MF文庫J)
魔弾の王と戦姫 5 (MF文庫J)

1巻から始まったティグルの戦いも、ここでようやく一段落です。
でも全体的に見れば壮大な序章ともいえるんでしょうか。続きがますます楽しみになるような第一部の完結巻でした。

☆あらすじ☆
ムオジネル軍との戦いから十日。“銀の流星軍”はペルシュ城砦に駐屯し、きたる決戦の準備を進めていた。一方、五頭の竜を従えたテナルディエ軍は北上し、ガヌロンの本拠地アルテシウムへ向かう。三つ巴の戦いが勃発しようとするそのとき、ジスタート王宮にもひとつの出会いがあった。「ヴァレンティナ…」「おひさしぶりですね、ソフィーヤ」巨大な鎌の竜具“虚影エザンディス”を持ち、儚げに微笑む戦姫、ヴァレンティナ。ソフィーも警戒する彼女の目的とは…?そして遂に切り開かれる戦端のなか、ティグルは大切なものを失い、なお前に進むことを求められる。そのとき、背中に吹くのは力強き銀色の風―。最強戦姫ファンタジー、第1部堂々完結。

以下、ネタバレありの感想です。

 

1巻でエレオノーラと出会ってからの、一連のティグルの戦いも佳境へ。

テナルディエ公がガヌロン軍に勝利したことから(ガヌロンの思惑通りでしたが)、テナルディエ軍VS銀の流星軍の最終決戦となりました。
第一部の完結巻ということで、今回は今まで以上にひたすら戦争をしていたような気がします。戦姫の竜退治が面白かったです。強すぎる戦姫を苦戦させるには竜を持ってくるしかなさそうだし、聖窟宮にあった竜と3女神の壁画を考えると竜との戦いは何度か繰り返されるかもしれないですね。

その一方で、ガヌロン公の思惑がいろいろとほのめかされ、次章に続く話ともなっていました。
テナルディエ公に竜を渡したドレカヴァグと仲間だったり、弓のことを知っていたりと、どう考えても人間じゃなさそうなガヌロン公
今回の戦いではわざと負けて混乱を巻き起こして一旦退場となりましたが、戦姫ヴァレンティナが仲間(?)だったりもしてまだまだ活躍はこれからという感じ。

今回初登場のヴァレンティナは空間転移能力みたいですが、チートすぎますね・・・・・・戦姫2人がいるのにティグルの寝首がかけるところまで簡単に行けてしまったし、本格的に敵にまわったら大変なことになりそうです。

 

それと、もはや忘れられているような気がしていたエレンがティグルに力を貸す狙いもここでようやく明らかに。
もっと最初で読者には明かしてくれてもよかった気もしますが、投資の目的には納得しました。エレンの領地は豊かそうだったから意外でしたけど。

 

テナルディエを討ち取り、王が目覚めたことによってレギン王女(本名だったのか)の王位継承権も無事に認められ、そして最初の約束通りアルサスとティグルはエレンの元へ(アルサスは共同統治という形みたいですが)。
エレンのところにはとりあえず3年間いるみたいですが、レギン王女が取り戻す気満々で、エレンが籠絡する気満々なのが面白かったです。モテモテだな!

1巻では優しすぎるお坊ちゃんな感じが拭えなかったティグルも、相次ぐ窮地を切り抜けてきたことで大分成長したように感じました。
崩れかけた銀の流星群を弓を使って一喝して立て直すことまでできるようになってますもんね。頼もしくなりました。
バートランの死をきっかけに黒い弓の力を自分で引き出せるようになりましたし・・・・・・
ジスタートに行ったらエレンとリムと一緒に他の戦姫と戦っていくことになるのでしょうか。

 

あと、この巻を読んでいる途中で気づいたんですが、本文イラストはよし☆ヲさんではなく別の方が担当されていたんですね(表紙はよし☆ヲさんでしたが)。ここらへんから絵師交代の空気が出ていたのかな。

 

第2部はどうなるのか。ティグルの黒い弓の正体やガヌロン公側の正体など、まだまだ気になることが大量に残っているので、続きも楽しみです!

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