BLANCA エディルフォーレの花嫁


『BLANCA エディルフォーレの花嫁』(スイ著/一迅社文庫アイリス)★★★★☆

BLANCA エディルフォーレの花嫁 (一迅社文庫アイリス)
BLANCA エディルフォーレの花嫁 (一迅社文庫アイリス)

WEB小説の書籍化です。WEB版未読。
とても良かった!優しくて少しだけ切ない純愛小説。
ひとりの奴隷の少女の成長と恋を描く物語です。ブランカとリユンのあたたかい関係がとても好みでした。

☆あらすじ☆
名前すら持たない奴隷の少女は、牢獄に囚われた青年軍人と出会う。彼の手で、光のあたる優しい世界へと連れ出された少女は、名前と、言葉と、愛情を与えられて、強く美しく成長していく。しかし、彼に抱く想いを恋だと知った時、彼女には大きな選択が待ちうけていた―。せつなさと優しさあふれる、彼女と彼の8年を綴るラブファンタジー。

以下、ネタバレありの感想です。

 

「名無し」と呼ばれ、暴力に支配されていた奴隷の少女。
そんな彼女に「ブランカ」という名前を与え、彼女を外の世界へ連れ出したのは異国人の「将軍」リユンでした。

リユンに連れられてやって来た初めての外国、わからない言葉、見知らぬ人々。
小さく頼りない少女は、変わりゆく自分の生活に戸惑い、泣いたり落ち込んだりしながらも、リユンは周囲の優しい人々に見守られながら美しい少女へと成長していきます。

 

この物語は、WEB上で短編形式で掲載されていたものらしく、書籍化された本作も短編集的な色合いが強いように感じました。

小さなエピソードを積み重ねながら描き出されるブランカの成長や、彼女とリユンの関係性の変遷がとても優しくて温かくて読んでいて心が癒やされました。
最初は学校の同級生とすら上手にコミュニケーションをとれなかったブランカが、やがて恋を知り、その想いを抱えたまま自分で道を決めて歩み出す姿にとても胸が熱くなります。
ブランカの優しくてか弱いのに、芯の強いキャラクターがすごく好きでした。最初のたどたどしくしゃべる姿は可愛かったし、成長して、めげる自分を叱咤しながらも決めた道を突き進もうとする姿には頭が下がる思いでした。

彼女を支え、父であり、兄であり、やがて恋人となるリユンもとても素敵。大人になるのをずっと待ってた、の一言にやられました。洋風紫の上とか思ってはいけない。
リユンのブランカへの愛の深さに感動。どこまでも優しい父でありながら、時折みせる「おとこのひと」に私までドキドキしてしまいましたw
大事に大事に育ててきたリユンのお姫さまは、彼の夢見た通りに大輪の花を咲かせたことでしょう。

そんなブランカとリユンを取り囲む周りの人々もみんな優しくて、胸が苦しくなるほど。
特にフィア先生!まさかの正体でしたが、サブキャラの中で一番好きな人物でした。「あたしの自慢の教え子」のセリフはとても格好良かったです。

 

それにしても、ハッピーエンドで終わってくれて本当にほっとしました。
リユンが軍人で、ブランカが従軍看護婦になるという展開にイヤな予感しかなく、いつリユンが傷ついてブランカの前に運ばれてくるんだと勝手にドキドキしていたので・・・・・・。
ブランカの看護学生生活があまりにも凄絶で、途中からそんな不安は忘れてましたが。それに、何気にいい男に成長していたゼノンを応援したくなってましたし(だってユアンが3年もブランカを放置するから!)
ブランカがリユンの元を離れてから、3年も会わないままの状態の彼らを見ていて泣きそうになったのですが、ちゃんと互いの想いを伝え合えて本当に良かったです。

 

WEBの方をのぞいてみたら、書籍版の後の彼らを描く後日談短編を発見しました。甘い!
他にも何作かBLANCAの短編があるようなので今から読もうと思います。
リンク貼っておきますね(^^)/

0℃の夢

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