とある飛空士への恋歌2


『とある飛空士への恋歌2』(犬村小六著/小学館ガガガ文庫)★★★☆☆

ガガガ文庫 とある飛空士への恋歌2(イラスト完全版)
ガガガ文庫 とある飛空士への恋歌2(イラスト完全版)

今回までが序章、というところでしょうか。クレアの過去が明かされるお話、そしてカルエルたちの楽しそうな学園生活を描く日常回です。
割と平和に進んでいくのですが、ラストの展開にテンションが跳ね上がりました!続きが気になる!

☆あらすじ☆
―なんて自由なんだろう。クレアの胸は喜びに満ちあふれていた。青空の下、ひとりで自転車をこぎ、カドケス高等学校飛空科の入学式へ向かう。たったそれだけのことがたまらなくうれしい。そして今日は「彼」に逢える…。空の果てを目指し旅立った空飛ぶ島イスラで、カルエルたちの新生活がはじまった。各国から選抜された個性的なクラスメイトたちと、彼らとの和気藹々な寮生活。そして飛空訓練。意を決し、クレアにペアを申し出たカルエルだったが―。希望と不安の狭間でゆれるふたつの鼓動。回り出す運命の歯車。待望の続刊。

以下、ネタバレありの感想です。

 

序盤に語られるのは、クレアがニナ・ヴィエントになるまでの物語
1巻のカルエルの半生も壮絶なものでしたが、クレアの過去は悲惨としか言いようがありません。
魔女として忌み嫌われ、母親には選んでもらえず、革命のお飾りとなってしまったクレア。
あそこで母親がクレアを選んでくれていたら少しは違っていたのでしょうか。
しっかりと心を閉ざしていたのに、目の前で積み上がっていく死体の山についに心を壊してしまったんですね・・・・・・。
利用されきった挙げ句にイスラに追いやられて、それが彼女が得た初めての自由だというのがどうにも切ないです。

 

そんなクレアの初めての学園生活。
今回は割とずっと平和な雰囲気でイスラでの学園生活が描かれる巻でした。
寮生活めちゃくちゃ楽しそうです。羨ましい。毎日が修学旅行なんて!仲間たちの雰囲気がとても良いですね。餅ガム気になります。あと、ダンディ先生(あれ。名前違ったっけ?)のダンディズムがすごく楽しかったですww
そしてなによりアリーメン、食べたすぎるんですが!!美味しそう。ラーメンが恋しくなりましたι(´Д`υ)豚骨ラーメン・・・・・・

 

ハプニングがありつつも楽しい学園生活の中で、ゆっくりと距離を縮めていくクレアとカルエル。
似たような境遇にあることを感じるから惹かれ合うふたりですが、正体を知ってしまったらどうなってしまうのか不安で仕方ないですね。
しかもクレアのほうはカルエルの正体に勘づいてしまいましたし。展開が早い、早すぎます。もうちょっとクレアに穏やかな時間を与えてくれてもいいのに・・・・・・「わたしを嫌いにならないで」というクレアの想いが痛々しすぎる
その相手のカルエルはこんなにアホの子なのに!
ナルシストの意地っ張りだけど、どこか憎めない愛すべきアホの子なカルエル。彼の成長にはぜひとも期待したいところです。

アリエルにも報われてほしい気がしますが、どうなるんだろう。

 

今回はそんな感じに人物掘り下げ&準備回といった印象です。
いろいろと気になる伏線も出てきました。
クレアが失ってしまった風呼びの力の正体とか、聖泉を守っていると考えられる空の一族の正体とか。
うーん、神話絡みで大きくファンタジーに舵を切るのか?

と思っていたところでラストのあの展開ですよ!!!

 

レヴァーム皇国の飛空士キタ——(゚∀゚)——!!

 

空の一族ってレヴァームのことだったんですか!?え、「追憶」でそんな話出てましたっけ!?
こういう展開がくると「恋歌」と「追憶」の作中での時間軸が俄然気になってくるのですが!

追憶を読み返したい欲求を抑えつつ、早めに3巻を読もうと思います。

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犬村小六,森沢晴行小学館
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