かけもち女官の花○修行 恋も画業もお手のもの!?


『かけもち女官の花○修行 恋も画業もお手のもの!?』(乙川れい著/ビーズログ文庫)★★★★☆

かけもち女官の花○修業1 ―恋も画業もお手のもの!?― (ビーズログ文庫)
かけもち女官の花○修業1 ―恋も画業もお手のもの!?― (ビーズログ文庫)

新人賞最終選考からの拾い上げ作品。
ノリが良くて軽く楽しめる良作ラブコメです。面白かった!
主人公は画家を夢見るも事情があって諦め、王宮で花嫁修業として女官をしている少女アルマ。そんな彼女が王宮で「美貌の幽霊」に出会ったところから始まる物語です。
異能を持つちょっと変(態)なアルマと幽霊王子ハインのコミカルな掛け合いがとても好みでした。後半は糖度たっぷりでしたし。
読むとつられてテンションが上がること間違いなし・・・・・・たぶん(´∀`)

☆あらすじ☆
女官をしつつ画家を目指すアルマは、ある事情で人物だけは描けない落ちこぼれ。なのに、王子ハインの専属画家に任命され運命は一変と思いきや課題は肖像画!?事情を知る彼に「丸暗記して描けばいい」と助言され…なるほど、では着替えもお風呂もご一緒に。「だって目に焼きつけないと!」「ナニを焼きつける気だ!?」第15回えんため大賞最終候補作、萌え度受賞級に大幅改稿で登場☆

以下、ネタバレありの感想です。

 

実家の決めた婚約者との結婚を控え、花嫁修業として王妃の女官を務めるアルマ
彼女は美貌の幽霊ハインと出会ったことで、これを最後の思い出に官展用に彼の絵を描かせて欲しいと頼み込むも、ハインにつれなくあしらわれてしまいます。
しかし、彼女が「人を描くことで真実を暴く」という神懸かりだと分かり、二人の関係は変化していきます。

実はハインの正体は幽霊王子とあだ名される放蕩息子な第一王子。昼行灯を装うのをやめたハインは、公爵家から王家の権威を取り戻すために神懸かりであるアルマを花冠絵師とすることに。
そうしてハイン専属絵師となったアルマですが、公爵とハインの対立や、1年前から様子がおかしい国王とそれに隠された秘密、そして王宮に尋ねてきた婚約者と実兄など、慌ただしい騒動に巻き込まれていきます。

 

とまぁ、ざくっと説明するとラブコメのくせに割と背景は暗いのですが(12年前の毒殺事件の顛末とかハインの過去は笑えないレベル)、それもそのはず。投稿時はシリアス路線だったそうです。あとがきで著者もおっしゃってるんですが、ラブコメにして良かったと思います。とても楽しかったです。
神懸かりの能力を絡めた展開についてはもう少しミステリー仕立てにしても面白かったかもしれないですが、ラブコメなら丁度良いさじ加減かもしれないです。
それよりも絵師としてのアルマの変態性のほうに目が行きましたし。筋肉部門も女装部門もフォローできるとは、幅広い美意識ですね!
もし次があれば男装部門でしょうか。ヅカ的な。
アルマの羞恥心があるんだかないんだかよくわからないテンションの性格は、勢いがあって私は好きです。
裸で恥じらう王子の風呂に突っ込んだシーンは最高に笑いました。遠慮してあげて!

 

そんな彼女を愛してやまない王妃カトリーネも良かったです。彼女はアルマに執着しているのはアルマが美を素直に褒め称えるからなのでしょうけど、百合かと思うレベルでしたね。女官教育の危ない方向性といい(この世界の淑女の嗜みは間違っている!)、素敵キャラでした。

 

序盤からひたすらノリノリなアルマとカトリーネのキャラクターも好きだったのですが、アルマへの恋に開き直ったあとのハイン王子も最高でした( ´∀`)bグッ!
発熱に見せかけるためにキスしまくって顔赤くさせるって!その発想、ちょっと変態入ってますよね!?(褒め言葉)

 

今回の事件の黒幕といいアルマの能力といい、ファンタジー要素も魅力的だったのでぜひ続きを出して欲しい新作でした。

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