とある飛空士への恋歌1


『とある飛空士への恋歌』(犬村小六著/小学館ガガガ文庫)★★★★☆

ガガガ文庫 とある飛空士への恋歌(イラスト完全版)
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とある飛空士への追憶:感想(みかこの読書日記)

『とある飛空士への追憶』と同じ世界観で始まる別の物語。
「空の果て」を目指すため、空飛ぶ孤島イスラに乗り込む人々。
主人公はイスラに設立される飛空士の学校へ通うことになった少年なのですが、この1巻では彼がなぜイスラに乗り込むことになったのかという経緯を、彼の半生を振り返る形で綴られていきます。
序章どころか前日譚的な話なのに、そうとは思えないほど濃密で面白かったです!
ラストの展開も王道的ですが、それは望むところ。問題はここから、どう物語を進めていくのかですね。とても続きが楽しみです!

☆あらすじ☆
「これはきれいに飾り立てられた追放劇だ」
数万人もの市民に見送られ、盛大な出帆式典により旅立ちの時をむかえた空飛ぶ島、イスラ。空の果てを見つけるため―その華やかな目的とは裏腹に、これは故郷に戻れる保証のない、あてのない旅。
式典を横目に飛空機エル・アルコンを操縦するカルエルは、6年前の「風の革命」によりすべてを失った元皇子。彼の目線は、イスラ管区長となった「風の革命」の旗印、ニナ・ヴィエントに憎しみを持ってむけられていた・・・。
『とある飛空士への追憶』の世界を舞台に、恋と空戦の物語再び。

以下、ネタバレありの感想です。


創世神話に出てくる「空の果て」
これが本当に実在するのか、という世界の謎に挑むため、人々は空飛ぶ島イスラに乗り込み、「空の果て」を目指すことに。

このイスラが、まさにラピュタそのもの。空飛ぶ街であり、空飛ぶ要塞でもある巨大な島です。
物語の終盤で、島の中を雲が流れていく描写があるのですが、それがとても幻想的で好みど真ん中でした。良いですね。すごく行ってみたい・・・・・・( ・∀・)
こんなロマンチックな乗り物で、神話の謎を解き明かすための旅に出るなんてロマンにあふれすぎです。

 

しかし、このイスラの旅。実は夢とロマンにあふれたものなんかじゃなくて、その実態はイスラに乗せた人々を文字通り「島流し」にするための聞こえの良い口実でしかないのです。
これを説明するために、この第1巻では主人公カルエルの半生が前日譚として語られていきます。

革命によって、両親を殺され、地位を追われたバルテロス皇国の元王子
革命時の、カルエル蝕む絶望感がとてつもなく重い。当たり前にあった王子としての生活も、最愛の母も奪われ、ひとりぼっちになってしまった孤独感。
そんな小さなカルエルが、革命の旗印となったニナ・ヴィエントを恨むのは仕方のない流れなのかもしれません。どうしようもなく誰かを恨みたかったときにニナの存在はあまりにも分かりやすいものですからね。

そんな彼が気の良いミハエル・アルバスに拾われ、アルバス家の優しい家族に恵まれたのは本当に幸運でしたね。
ただでさえねじ曲がった性格が軌道修正不能になるところでした。

 

母との約束を胸に、飛空士を目指すことにしたカルエル。
しかし、バルテロス共和国の内政不安から、彼もまた、他の多くの人々同様にイスラに追いやられる羽目になってしまいます。

 

そうして、カルエルは飛空士になるためにイスラに乗り込みます。
そこで彼が出会ったのは、クレアという名の少し変なところのある少女。

これは。

もしかして。

 

ロミジュリ展開キタ——(゚∀゚)——!!

 

予想通りですが大好物です!互いの正体を知らずに惹かれ合うカルエルとクレア。ああ、どうなってしまうのか!?
ふたりとも飛空士の学校へ通うということだし、ジャンルとしては学園ものになるのでしょうか。
カルエルとクレアの間に、義妹アリエルがどう絡んでくるのかもとても気になります。

続き!続き読まなきゃ!!

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