『魔弾の王と戦姫〈ヴァナディース〉3』(川口士著/MF文庫J)★★★★☆
面白くなってきました!
今回はテナルディエ公爵の差し金でブリューヌ最強の騎士と戦うことになったティグルたち。
前回ちょろっと出てきた3人目の戦姫もティグルの前に現れまたもアレして、なんだかエレンが可愛いことになってますw
ティグルの持つ黒い弓と彼自身の正体(素性?)もさらに謎めいてきています。神話が絡むのか?
ラストは予想外な展開でした。ますます混沌としてきたなー((o(´∀`)o))ワクワク
☆あらすじ☆
テリトアールに陣を進めたティグルたち。そこに、ガヌロン公爵の配下、グレアスト侯爵が現れる。不躾な恭順命令を断るも、エレンへの執着を隠そうともしないグレアストに、ティグルは内心穏やかでない。間をおかずして、ティグル討伐の任を受けたナヴァール騎士団が出現し、事態は急変する。団長は、ブリューヌ最強の騎士ロラン。戦姫の技すら破る“不敗の剣”を前に、ティグル軍はかつてない危機に陥ってしまう。“光華の耀姫”ソフィーヤの助けで辛くも窮地を逃れるのだったが、エレンを庇った傷でティグルが倒れてしまい…!?血風と光波が戦場を駆け抜ける刻、黒き魔弓は解き放たれる!大人気美少女バトルファンタジー、心を射抜く第3弾。
以下、ネタバレありの感想です。
口絵!
勘弁してください〜外で(電子書籍だけど)開いてめちゃくちゃ焦ったじゃないですか((((;゚Д゚))))
今回はブリューヌ王国最強の騎士ロランがテナルディエ公爵の差し金でティグルを討伐しに向かってくるという話。
ロランすごかったです。強すぎです。ちょっとあれ人間じゃないです。
戦姫2人を相手取って圧倒できるって・・・・・・こんな奴にどうやって勝つんだろうと冷や汗ものの緊迫した戦いでした。
その分、前回よりも戦争シーンが面白かったんです!
敗戦からの辛勝という感じでしょうか。このギリギリ感が戦記ものの醍醐味ですね。
そして前回すでに登場済みの3人目の戦姫ソフィーも再登場。
彼女がティグル側で参戦するとは予想外でした。てっきり傍観すると思っていたので。
のほほんお姉さん系戦姫ですが、エレンのお姉ちゃんみたいな感じですね。胸に釘付けになったマスハス卿にはガッカリです!w
テナルディエ公爵とガヌロン公爵の対立も、なんだか陰惨な実態が浮かんできたような。
特にガヌロン公爵はロランをあっさり殺してしまったり(蜂責めとかやめて・・・痛い・・・っ)、あまりブリューヌの国益とか未来に目を向けてないみたいですし。
テナルディエ公爵も、そのバックにいる怪しげな魔術師の動きや宝剣デュランダルの正体もなんか怖いんですが。
ブリューヌ王国自体も末期的ですね。後継者を失った国王は心を壊してしまっているし、大貴族の争いに宮廷はさじを投げている状態だし。
今回の衝突で、ティグルは第三勢力になったり反逆者とされたり立場がくるくると忙しく変わっていったものの、まだまだ彼の戦いとブリューヌの混乱は続きそうです。
しかし、ロランが死んでしまったことでますますティグルの今後が不安ですね。
反逆者の汚名を返上するには正当性を支える大儀が必要だとしても、どうやってそれを見つければいいのか(´ヘ`;)ウーム…
そこらへんと絡むのかどうかはまだ不明ですが、ティグルの黒い弓のほうにも動きが。
神話絡みなのか?ティグルの血筋にも大きな秘密があるようですが、一体どんなことなのか。
突如現れたティル=ナ=ファの神殿といい、謎の声といい、気になることだらけです。
こういう展開大好物なんですよ。わくわくしてきました!
ティグルとエレンの関係もますます良い感じに深まってきた気がします。
互いへの信頼が「戦友」という言葉にぴったりです。これはちょっとティッタに勝ち目はなさそうな・・・・・・
それだけにラストの展開が予想外。
ティグルが罵倒しようとする自分を抑える描写が切ない。どうなってしまうんでしょうか。
ブリューヌの内政も混乱しきっていますが、それに呼応するように諸国も動き出したということなのかな。
戦姫同士の確執が刺激されてしまったのかもしれませんね。次回の敵は戦姫かな。
他国の侵略も始まってしまいましたが、こんな状態で誰がどうやって戦うのか。
続きを早く読まなきゃ!
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