ハーフ・クラウン3 眠り姫とガラスの靴の夢


『ハーフ・クラウン 眠り姫とガラスの靴の夢』(御永真幸著/集英社コバルト文庫)★★★★☆

眠り姫とガラスの靴の夢 ハーフ・クラウン (コバルト文庫)
眠り姫とガラスの靴の夢 ハーフ・クラウン (コバルト文庫)

ヅカな王妃と彼女を愛してやまない王様の夫婦が活躍するジレ恋シリーズ第3弾です。
このシリーズ、夫婦なのに片思い状態な王様の不憫さを愛でる作品なのですが(注・私見)、今回はさらに王様が不憫でした(主に存在感的な意味で)
というか、主人公が交代した?というくらい夫婦が添え物でした。
でも面白かったです!今回のメインはシンデレラっぽい天才少女とツンデレ美形侯爵。彼らもまたジレ恋でした(´∀`*)

☆あらすじ☆
じれラブ夫婦・ユフィ(元男装王妃→現絶世の美妃)とヴィンセント(ヘタレ元虚弱児→現美丈夫賢王)が共同統治をするレイジエルド王国の王立学院は、女子の入学を認めていなかった。それをなんとかしたいとユフィは学院の理事のオリヴィエにかけあうのだが、オリヴィエにはどうしてもそれを認められない悲しく切ない過去があって。そしてユフィの妻としての目覚めが、宮廷に嵐を呼ぶ…!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回はユフィが新設の王立学院に女子を入学させよう!と頑張るお話。
そこで出てくるのがシンデレラ状態の天才少女・シャロンと、彼女と因縁のある美形侯爵・オリヴィエです。

 

ミステリアスな雰囲気がかっこよかったシャロン。
男装して学校に潜り込み、才能を開花させていずれは没落した家を立て直して女伯爵になり、男女共学普通教育の学院を創設するとか、シャロンの人生を題材にするだけで1シリーズできてしまいそうです。むしろ読んでみたいw
シャロンの目的など、終盤になるまで全くわからなかったのですが、種明かしをされれば今までの行動が納得できて良かったです。
でもオリヴィエには打ち明けてあげれば良かったのに。天才ゆえに人の助けをギリギリまで考えないのがもどかしいヒロインでした。
シャロンのオリヴィエに対する感情は芽生えかけでそのまま放置されてしまったのが少し残念。あと一歩って感じなんだけどなー。

そんなシャロンを相手に頑張りが空回り気味のオリヴィエもとても良いキャラでした。
クーデレのデレ皆無のシャロンに「たすけて」と言われて俄然やる気を出しちゃうオリヴィエがとてもちょろいんで可愛かったです。
必死に頑張ったのに、貴族と結婚できなくても困らないから爵位売っちゃうわ、とか言われてしまって涙目なオリヴィエも不憫可愛かったですw
このシリーズの男性キャラはとことん不憫な運命にあるのでしょうか。

 

そんな感じに今回のメイン2人に主役を奪われてしまった国王夫妻。
特にヴィンセントとか割と終盤までモブな勢いで影が薄かったです。影は薄いのにユフィと喧嘩(?)しちゃってどこまでも不憫。
ただ、終盤から番外編にかけて遅れを取り戻すかのように甘い雰囲気になったのですごく満足です。仕返しのキスの挿絵が可愛くてすごく悶えました(・´з`・)

これでやっと本当の夫婦になれましたねー。ちゃんと夫婦なのに片思いみたいだったヴィンセントが報われて良かったです。
でもそこで終わらないのがユフィ。
あの日から自分のものだと思われている気がする、で不機嫌になるユフィがめんどくさ可愛い。
そのタイミングで冷たくするのは色々まずいんじゃないかと思っていたんですが、予想外にヴィンセントが大人の対応で丸くおさめてきました。彼も大人になったんですね。口車にのせて結婚した頃に比べて。

 

またもや綺麗にまとまってしまったシリーズ第3弾。
続刊はあるんですか?なんかあとがきから完結の雰囲気を感じるんですが、気のせいですよね。ぜひ続けてください!
今回でユフィたちはちゃんと夫婦になったので、次はロイドとエリカの話がきてほしいです。あとジルノーラにもっと出番を!

※10月13日追記
なんか完結らしいです。コバルト編集部ブログに書いてありました(読んでなかった・・・・・・)
とても綺麗に終わってはいますが、残念です(ノД`)

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