カナクのキセキ2


『カナクのキセキ2』(上総朋大著/富士見ファンタジア文庫)★★★☆☆

カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫)
カナクのキセキ2 (富士見ファンタジア文庫)

カナクのキセキ1巻の感想(みかこの読書日記)

前巻を結構綺麗に終わらせたと思っていたのでどうやって続けるのかと思ってたのですが、・・・・・・こうくるかぁ。
前巻同様に表と裏で二つの物語が進んでいきます。今回は完全に予想を外しました。
全体的に新章開幕、といったところでしょうか。ラストの急展開で続きがとても気になります。

☆あらすじ☆
「うそついてる。カナクさんは、まだ泣いてる」
ネウの垂れ気味の瞳に見つめられ、僕はどきりとした。
―“あの日”から5年。僕は、「マールの村」で神官として暮らしていた。ユーリエ。僕の愛。ダークエルフのネウは僕の揺れる心を心配してくれているけれど、僕は、彼女を想い、祈りながら生涯を終えようとしていた。そんなある日、意外な客人が…。
一方、父親の命令で急遽辺境の長城に嫁入りしたレベッカは“影砲士”スフィアと出会う。シャイな夫がひとりで世界を守っていることを知った彼女は、“お嫁さん”として奮迅の働きを開始した!
運命の恋と最強の愛が紡ぐ、ファンタジック・ラブストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

 

前巻と同様に表と裏で紡がれる二つの物語。主人公であるカナクはなぜか「裏」 です。
ユーリエを失ってから5年、マールの村で傷ついた心を抱えながらも穏やかに暮らすカナク。
カナクの傍にいるのはダークエルフの少女ネウ。そして、二人のもとに謎の男アルマがやってきたあたりで「裏」の物語は少しずつ動き始めていきます。

 

対する「表」は、少女レベッカが影砲士スフィアのもとに嫁入りするところから始まる物語。

スフィアは何か誰かに似てると思っていたら、銀獣人で、「これどう見てもカナクの関係者じゃん、でも何の?」と疑問に思いつつ読み進めていきました。

レベッカたちが影の巨人の異変から王権奪取を目論む流れや、レベッカとスフィアが愛情を育む過程はやや性急に感じたのが残念でした。良い話なんだからもう少しボリューム持たせても良かったんだけどな。
レベッカたちがどの時代の人たちかわからなかったんですが、まさか両親だったなんてね。しかも後の烈翔紅帝だったなんて・・・傑物すぎる(((( ;゚д゚)))

 

終盤になり、「裏」と「表」に共通する人物リーゼが登場したことで、やっと今回の表裏の全容が見えてきたのは面白かったです。
カナクの出自の謎も判明し(前回の幾人かの不審な態度の原因もわかってスッキリ)、表が裏につながったことで、カナクを巻き込む運命も動き出してしまいました。

 

今回の話はあくまで次巻以降の展開へのプロローグなのでしょう。
リーゼの狙いは何なのか、とか、黒夢の魔王となってしまったカナクがどうなるのか、とか気になることは沢山あるんですが、それよりも何よりも3巻でもうユーリエ出てくるの!?という作者あとがきのほうにびっくりしてしまったという。いや、回想シーンなのかもしれませんが。

あとがきによれば、このシリーズは魔王と魔女の純愛の物語になるそうです。文章が拙いのが段々気になってきましたが、成長を期待して次巻も楽しみです。

 

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