『カナクのキセキ2』(上総朋大著/富士見ファンタジア文庫)★★★☆☆
前巻を結構綺麗に終わらせたと思っていたのでどうやって続けるのかと思ってたのですが、・・・・・・こうくるかぁ。
前巻同様に表と裏で二つの物語が進んでいきます。今回は完全に予想を外しました。
全体的に新章開幕、といったところでしょうか。ラストの急展開で続きがとても気になります。
☆あらすじ☆
「うそついてる。カナクさんは、まだ泣いてる」
ネウの垂れ気味の瞳に見つめられ、僕はどきりとした。
―“あの日”から5年。僕は、「マールの村」で神官として暮らしていた。ユーリエ。僕の愛。ダークエルフのネウは僕の揺れる心を心配してくれているけれど、僕は、彼女を想い、祈りながら生涯を終えようとしていた。そんなある日、意外な客人が…。
一方、父親の命令で急遽辺境の長城に嫁入りしたレベッカは“影砲士”スフィアと出会う。シャイな夫がひとりで世界を守っていることを知った彼女は、“お嫁さん”として奮迅の働きを開始した!
運命の恋と最強の愛が紡ぐ、ファンタジック・ラブストーリー。
以下、ネタバレありの感想です。