『見習い神官レベル1 亡き姫君のための狂想曲』(佐々原史緒著/ファミ通文庫)★★★☆☆
見習い神官レベル1(3) ~亡き姫君のための狂想曲~ (ファミ通文庫)
前巻までの感想はこちらから→ 見習い神官レベル1:シリーズ感想(みかこの読書日記)
嫁が安定の可愛さでした(´∀`*)ウフフ
今回はヨシュアの過去絡みの因縁と、何やら大きな展開への準備回という感じでしょうか。前巻までのアレコレが一気にひとつにつながりそうな雰囲気です。面白くなってきた!
☆あらすじ☆
修練場を燃やしてしまってあわや落第かと思われたが、何とか進級を果たしたヨシュア。張り切って二年生をはじめようとした矢先―まさかのイジメの標的に!?刃を向けるでも毒を盛るでもない嫌がらせに、むしろ新鮮と思うヨシュアだが、突き止めた犯人は、何と最上級生の現首席だった!暴虐王の自主留年のせいで、とんでもない迷惑を被っているという彼女は、実は、暗殺者時代のヨシュアとある因縁があり…!?最凶嫁つき学園ライフ、好評第3弾!
以下、ネタバレありの感想です。
ヨシュア進級おめでとう!
というお祝いムードから一転、今回は人生初のいじめの犯人が暗殺者時代の遺族だったり、その彼女絡みの騒動が起きたりと、ヨシュアがけっこう落ち込む回でした。
暗殺者時代っていっても、彼はまだ幼かったんだからアフェク先輩が言うように罪に問える話でもないんですけどね。
ヨシュアがどうにもならない罪悪感に苛まれているのが可哀想でした。
そんなヨシュアを支える嫁・スーリィンは安定の可愛さ!ほんと出来た嫁だ!
忙しいヨシュアに構ってもらえなくてもぐっと我慢し続けて、でも堪えきれずに泣いちゃったシーンとか不覚にもときめいたんですが。ヒロインにときめいてしまったw
ヨシュアもダウナーなせいで割と素直にスーリィンに甘えるものだから、今までで一番いちゃいちゃらぶらぶしていた回だったような気がします。だがしかし!なぜデート場面を削ったんですか!?(´;ω;`)
ヨシュアの仲間たちも相変わらず良い子たちなんですよねぇ。夫婦を(生)温かい目で見守っている感じがなんとも。ティエルは頑張ってるけど、そもそも想いに気づいてもらえてないのが不憫(でもこの子も嫁は仕方ないって理解を示しているのが良い子すぎる。側室の座を狙ってるんでしょうか。神官って一夫多妻OKでしたよね・・・・・・)
そんな感じで、ヨシュア夫妻と仲間たちには癒やされたんですが、ストーリーとしては結構重め。
ヨシュアにいじめをしていたネイラの過去は(ほのめかされているだけでも)陰惨ですし、彼女の従兄弟ペルスカの最後は悲惨でしたし。
それでもネイラと和解(?)できて良かった。劇への乱入は彼女なりの自分の気持ちの確認手段だったってことなのかな。
ネイラは次回以降も出番があるのでしょうか。それとも首席キラー・ヨシュアのために新たな首席が登場するのだろうかw
今回は次回以降へつながる伏線が気になる話でもありました。
何やら「星紺の塔」の複雑な思惑があったような気がする成果発表会、そして裏で暗躍する赤晶旅団など、ちょっと今後の展開にイヤな予感を感じさせる騒動の結末。
塔側の思惑が気になりますねー。生け捕り命令も確かに不可解。赤晶旅団とつながっているなら前回のベルリナの事件も実は塔は最初からわかってたとか?偽物の講師を簡単に入れちゃうのおかしいですもんね。
ペルスカをバケモノに変じさせた石の正体も謎。もしかして塔はあの石を回収したかったとか?
うーむ。続きが気になります。はやく4巻はやく!
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