桜乙女と黒侯爵1 神隠しの館と指輪の契約

『桜乙女と黒侯爵 神隠しの館と指輪の契約』(清家未森著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆

桜乙女と黒侯爵 神隠しの館と指輪の契約 (角川ビーンズ文庫)
桜乙女と黒侯爵 神隠しの館と指輪の契約 (角川ビーンズ文庫)

身代わり伯爵シリーズの最終章記念企画で、次回作構想3本の中から読者が投票するというものがあったのですが、その最多投票数を獲得した作品です。面白かった!!
大和撫子が探偵役を奮闘する大正ロマン風ミステリー。ファンタジー(というよりオカルト?)要素もけっこう強めです。
この巻は主人公である有紗が侯爵子息と出会い、共に彼の別荘で起こる連続失踪事件の謎を追うことになるというストーリーで、その事件自体は一応解決します。ですが、シリーズそのものの謎やら秘密やらが出されていて、全体的にはシリーズの序章という雰囲気です。とても続きが楽しみな新作でした。

☆あらすじ☆
時は大正。新聞記者を目指す有紗は、家柄だけは良いお嬢さま。弟の学費を稼ぐため、華族である烏丸家の別荘で働くことになったある日、偶然手に入れた指輪の呪いで、烏丸家御曹司の青年・京四郎と主従契約(しかも有紗が主人)を結ぶことに!
「そういうわけだから、君、思う存分に私を罵りたまえ」
陰気で無表情な京四郎に苦戦する有紗。おまけに二人で、過去にこの別荘で起きた失踪事件の謎を追う羽目になり―!?

以下、ネタバレありの感想です。

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2014年9月のおすすめライトノベル

ついに10月ですね。あっという間に寒くなってきましたねぇ(´・ω・`)
先月の私の読書記録はこんな感じです。
2014年9月の読書メーター

読んだ本の数:50冊
読んだページ数:15215ページ

全然読めなくなる予定が普通に読んでました。

それはともかく、9月に読んだ本の中から特に面白いと思ったものをピックアップしていこうと思います(σ・∀・)σ

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鹿の王 上・下

『鹿の王(上・下)』(上橋菜穂子著/角川書店)★★★★★

鹿の王 上 ‐‐生き残った者‐‐ (角川書店単行本)
鹿の王 上 ‐‐生き残った者‐‐ (角川書店単行本)

先日国際アンデルセン賞を受賞されたことや、「守り人シリーズ」の綾瀬はるかさん主演でドラマ化することが話題になった上橋菜穂子先生の待望の新作です。
期待して読んだのですが、全く裏切られませんでした。本当に面白かった!
上橋先生のファンタジー世界は細部まで丁寧に作り込まれているところが魅力だと思っているのですが、この「鹿の王」もまた、まるで実在するかのようにリアルな脈動を感じさせる世界観でした。
この作品の公式PVがとにかくすごいので、まずは見てほしいです。

物語は、ある恐ろしい病に関わってしまった2人の男が、その病の背後にある複雑に絡み合った真実に向き合っていくことになるというもの。冒頭からラストに至るまで、無駄なエピソードは欠片もなく、読み終わってから「あれはこういうことだったのか!」「これはそんな意味だったのか!」と唸るばかりでした。

☆あらすじ☆
強大な帝国・東乎瑠にのまれていく故郷を守るため、絶望的な戦いを繰り広げた戦士団“独角”。その頭であったヴァンは奴隷に落とされ、岩塩鉱に囚われていた。ある夜、一群れの不思議な犬たちが岩塩鉱を襲い、謎の病が発生する。その隙に逃げ出したヴァンは幼子を拾い、ユナと名付け、育てるが―!?厳しい世界の中で未曾有の危機に立ち向かう、父と子の物語が、いまはじまる―。

以下、ネタバレありの感想です。
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