おすすめラノベまとめ その8


当ブログ的満点評価(★★★★★)をつけたラノベを紹介する「おすすめラノベまとめ」の第8弾にいきたいと思います。
今回は単巻読み切り作品多めです。さくっと読めるのでぜひ秋の夜長のお供にどうぞ!

 

 

36.マージナル・オペレーション

マージナル・オペレーション 01 (星海社FICTIONS)
【芝村裕吏著/星海社FICTIONS】
失業してニートになった日本人の青年が、外資の民間軍事会社に再就職したことで傭兵となるところから始まるシリーズ。
傭兵といっても主人公アラタの役目はオペレーター。傭兵たちの指揮官です。
このシリーズはほんの少し未来の時代設定なのだけど、タブレット端末を駆使する現代(もしくは近未来)の戦争の姿がとても面白かったです。
軍事的才能を発現したアラタは、シリーズを通して様々な戦場を引き取った傭兵の子供たちと駆け抜けていきます。彼を取り巻く世界情勢なども読み応えがあるのだけど、子供たちとの交流を通して「無味乾燥な現代の大人」でしかなかったアラタが徐々に感情豊かになっていく姿がすごく印象的。
彼の人間性が魅力的になるにつれ、小説の文章そのものも少しずつ情緒的になっていくので、そこにも注目してほしい作品です。

「マージナルオペレーション」シリーズの感想はこちらから

 

37.ミス・ファーブルの蟲ノ荒園

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(アルマス・ギヴル) (電撃文庫)
【物草純平著/電撃文庫】
架空の19世紀フランスを舞台に、〈蟲〉を愛でる魔女と日本の少年剣士の出会いから始まるスチームパンク・ファンタジー。
社会的弱者の立場にある敵に対して、主人公の少年はどうやって自分の正義を貫こうとするのか。
誰が間違っているのか、何が正しいのかを葛藤する主人公たちの成長を見守る物語でもあります。
スチームパンク作品らしく、史実を下地にした展開や実在の人物の予想外なキャラクターがとても面白いシリーズです。
ソードアクションの迫力を一番に推したいけれど、ラブコメとしても秀逸でメインヒロイン以外のとぼけ具合をとても楽しめます。
第二部始動が待ち遠しい作品です。

 

38.サクラコ・アトミカ

サクラコ・アトミカ (星海社文庫)
【犬村小六著/星海社文庫】
「サクラコの美しさが世界を滅ぼす」
そんな言葉を実現させてしまおうとする最悪の魔法使いに捕らわれてしまった美貌の少女サクラコ。
自由のない生活の中で、サクラコは護衛兼牢番の少年ナギと出会います。
サクラコのわがままにナギがうんざりしながら振り回される毎日。その中でふたりは徐々に惹かれ合っていくのだけど、その姿が最高に甘い。
果たして彼らは悪い魔法使いの手を逃れて幸せを掴むことができるのか。
ラスト1ページに至るまでどっぷりと作品世界に浸れる作品で、読後の余韻は最高です。

「サクラコ・アトミカ」感想記事はこちらから

 

39.とある飛空士への追憶

とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫)
【犬村小六著/小学館ガガガ文庫】
「とある飛空士」シリーズの原点となる作品。
圧倒的高性能な敵国戦闘機の只中を単機で翔破し、未来の皇妃となる少女ファナを守りきれと命じられた傭兵飛空士シャルル。
シャルルとファナのふたりきりの空の旅を描くストーリーなのだけど、「恋と空戦の物語」というキャッチフレーズが作品の全てを集約していると思います。
特に空戦シーンの迫力は一読の価値あり。恋愛面は切ない系が好きな方にとてもおすすめです。
上に挙げた「サクラコ・アトミカ」と同じ著者なのだけど、ラストシーンの美しさは甲乙つけがたく、どちらもとても素晴らしかったです。
シリーズはその後何作も続いているものの、この作品は1冊で完結しています。安心して「とある飛空士」の世界に旅立ちましょう。

 

40. 知らない映画のサントラを聴く

知らない映画のサントラを聴く (新潮文庫nex)
【竹宮ゆゆこ著/新潮文庫NEX】
「とらドラ!」の竹宮ゆゆこさんが、新潮文庫NEXの創刊ラインナップで書き下ろした読み切り作品。
同じ出来事をきっかけに壊れてしまった女と男。「回転」をテーマに喪失と再生を描き出す物語です。
圧倒的恋愛小説というキャッチフレーズがついているのだけど、恋愛面が圧倒的というよりはキャラクターの個性が圧倒的だった印象。
23才無職のヒロインも、彼女がなぜか同棲を始めたコスプレ男もぶっ壊れ方が半端ないのです。
共通の罪悪感・喪失感に苛まれる彼らの悲鳴に、読んでいるこちらが引き裂かれそうになりました。
テンポ良く軽快でコミカルな文体から繰り広げられる、重い内容がクセになる作品でした。
大学を卒業した20代以上の女性に特に強くおすすめしておきます。

「知らない映画のサントラを聴く」感想記事はこちらから

 

第8弾は以上です。

「おすすめラノベまとめ その9」に続きます。

 

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「おすすめラノベまとめ その8」への4件のフィードバック

  1. こんにちは、みかこさま。

    いつも楽しくレビューを拝見させていただいております。

    ところで「マージナルオペレーション」が六巻で完結となっていますが、「F2」が出ているので七巻かと。
    自分は「マージナル〜」を読んでいませんので、七巻で終わりかわかりませんが。

    1. はにまるさん、ご指摘ありがとうございます。
      おすすめラノベリストの作品名横に「完結」を付けるかどうかは、本編完結か否かを一応の基準としています。
      「マージナル・オペレーション」は本編は5巻で完結しており「F」は後日談的な短編集なので「完結」マークを付けていたのですが、短編集を含めた巻数表記をしていたので分かりづらいことになっていましたね・・・・・・すみません!
      急ぎ訂正しておきます(`・ω・´)ノ

      それと、以前はにまるさんにご提案いただいて近日中に公開しますね!と安請け合いしていた「巻数少なめのおすすめシリーズ」まとめ記事の件なのですが、下書きは何度かしているのですが打ち切り連発でなかなか選びづらい状態に・・・・・。私の見る目がないだけなのですが、心が折られそうです(´;ω;`)どうにか形にしたいとは思っているので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。

  2. こんにちは、はにまるです。

    さっそくの修正ありがとうございます(?)。

    短い作品のおすすめリストさっそく取り掛かっていただいていたのですね。
    ありがとうございます。そんなに急がれなくても大丈夫です。
    積読本がたくさんありますので(爆)。

    打ち切りはホントに多いですよね、特に角川系が。
    印象ですが、ラノベ後発の出版社のレーベルの方が打ち切りが
    少ない気がします。

    後発の出版社はWebラノベの書籍化に力を入れていることも
    関係しているのだと思いますが(人気がある作品のみが本になるから)

    中小レーベルで人気がでた作家が大手レーベルに移籍することもおおい
    ですが、一読者の視点がみるとうれしいだけではありませんね。
    作家的にはメディア化の可能性の高い、単純に宣伝をたくさんしてもらえる
    大手での出版には大きな魅力があるのでしょうが、その分、競争が激しかったり、
    打ち切りになりやすいわけですから。

    1. ラノベ老舗レーベル(これが主に角川系ですね)をフォローするのが精一杯で新興レーベルまで手が届かない状況なのですが、言われてみれば確かに角川系列以外の方が打ち切りは少ないような気がしますね。そんなに読んでる人いるのかな?と思うような作品(失礼)も巻数の多いシリーズになったりしますし。
      打ち切り連発は買い控えを招きかねませんし、厳しくてもある程度は続刊を出せるように頑張って欲しいところですが、出版不況ですし難しいところでしょうね。読者としては毎度の打ち切りに心が折れそうですが。
      読者側ができることは、新作をできるだけ発売後すぐに買っておくことくらいですね。打ち切りか否かは初動で決まるそうですし。
      ・・・・・・そして買い込んだ新作たちを読みきれずに、積読がまた増えていくのです(꒪ཫ꒪; )

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