ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン5


『ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンⅤ』(宇野朴人著/電撃文庫)★★★★★

ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (5) (電撃文庫)
ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン (5) (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2014年3月刊。
どうしてこんなに面白いんだ!
今回は前半は海戦、後半は鉱山攻略戦、そしてラストには・・・・・・っ!という(どう考えても1冊におさままらないのが普通な)怒濤の展開もありつつ、登場人物間の心理描写も着々と埋め、おまけにしっかり感動させてくれるというバケモノ級の1冊でした。
こんなに濃密なのに340頁しかないんですよ。無駄な場面は一切ない証拠ですね。ほんとにすごい。
マシュー大活躍で私大歓喜!だったんですが、物語はそれどころじゃない事態へと・・・・・・

☆あらすじ☆
未知なる戦場「海上」で手痛い敗北を喫したイクタたち、カトヴァーナ海賊軍。驚異的な破壊力を誇る「爆砲」を装備するキオカ海軍に対して、もす戦略的撤退しかないと軍議がまとまりそうになったとき、海戦に関しては門外漢のはずの、ある少年が、爆砲艦への有効な対抗策を提言するのだった―。「肉を切らせて骨を断つ」がごとき、血で血を洗う激烈な海戦が幕を開ける!話題の本格派ファンタジー戦記、待望の5巻が登場。命ギリギリの容赦ない戦いは、激しさを増すばかり…!

以下、ネタバレありの感想です。

 

まずは前巻の続きの海戦からスタート。

「白翼の太母」エルルファイ少将率いるキオカ海軍第四艦隊と直接対決することになった、カトヴァーナ帝国海軍第一艦隊。
さぞかし血みどろで悲壮な海戦が勃発するかと思っていたのですが、雰囲気はどこか陽気。海賊軍の名にふさわしく血気盛んな水兵さんたちの威勢が良くて、読んでいて楽しかったです。
戦争シーンではあるものの、北域動乱のような絶望感はなく、帝国海軍側はのびのびと戦っていた印象。特にイクタは最初に知恵を授けたとき以外はコメディ要員でしたw

 

そんな中でとにかく頑張っていたのはマシュー
イクタやヤトリに追いつこうと必死に彼らの背中から学んできたマシューの努力が実った形でした。
最後の吐き落としに至るまで、実に彼らしい活躍だったと思います。大満足!やったね!ぽるみんゲットのおまけつき!

 

そして舞台は海から鉱山へ。
みんな大好きサザルーフ少佐と合流したイクタたちを待ち受けていたのは、「不眠の輝将」ジャン大佐。
またジャンか!これは難しい戦いになる・・・・・・っと身構えたのに、イクタの奇策でなんか楽勝ムード?ジャンにはまだ隠し玉がありそうですが。

 

今回の戦争は海戦も攻略戦も面白いけど悲壮感はないかなーと思っていたせいで、完全に不意打ちをくらいました。

ヤトリの帰還命令と共に明らかになったレミオン大将のクーデター

本題は最後のこれだったのか!
言うなればヒオレド鉱山奪還作戦そのものが壮大な前振りでしかなかったんですね。
イグセムとレミオンの二大派閥が激突することにより、帝国は未曾有の大混乱へ。そして、帰還するヤトリのために、ついにイクタに決断の時が訪れます。

 

自分の出自を明かし、帝国陸軍独立全域鎮台「旭日連隊」を立ち上げたイクタ。
高等士官たちに向かって盛大にぶちまけた演説が本当に良かった!今までもリカン中将の名前が出てくるたびにちょっと目が潤んでいたんですが、今回は潤んだくらいじゃすみませんでした。

ヤトリを追い、イグセムとレミオンのケンカの仲裁をしようというイクタ。
次巻でどんな手を打ってくるのか楽しみで仕方ありません!ていうかその前にジャンをどうするんだろう!?

 

シリーズの大局的にも面白かった第5巻ですが、ちょっと気になる人物たちもちらほら。
まずはシャミーユですが、彼女の抱える不穏な感情がいずれもっとイヤな形で爆発しそうで怖いですね。シャミーユにとってのイクタは、彼らの出会いそのままに、まさに溺れた者が掴んだ藁だったはず。恋愛感情よりも歪んだ形でイクタへの依存しつつあるように見えるんですが、大丈夫なんだろうか。ヤトリへの親愛の感情もあるだけに、複雑きわまりない心理状態になっているのが恐ろしいですね。

 

そして、ハロ。
えー・・・・・・?まさか。まさかね?
「同士」って何のことですか?まさか、ね???

 

なんか色々な意味で続きが気になって仕方ないです!6巻発売まであと少しですが、ワクワクします(^∀^)
そういえば6巻からはイラストレーターさんが交代するんですね。イクタの「整ってなくはないけど微妙にイケメンじゃない顔」が割と好きだったんで、同じ感じで描いてくれないかなー、と期待していますw

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宇野 朴人,さんば 挿KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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