『神話殺しの虚幻騎士〈フェイク・マスター〉』(八薙玉造著/角川スニーカー文庫)★★☆☆☆
神話殺しの虚幻騎士 (角川スニーカー文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
2014年5月刊。
北欧神話をそのままライトノベルにした雰囲気のファンタジー。神とか巨人とかが普通に出てきます。中二な感じがすごく好みではあったものの、とても説明不足でした。よくわからんうちに1冊が終わってしまった・・・・・・。
☆あらすじ☆
神々に故郷を滅ぼされ、その追っ手から逃亡するクラウスと姉のリンデは旅の途中、氷の棺に閉じ込められた銀髪の少女と出会う。それはかつて神々と敵対し、封印されていた魔狼マナだった。「人間、貴様喰らってやろうか」封印を解き放つも、殺意を向けてくるマナに対しクラウスは悠然と言い放つ。「お前にとって俺が必要だと教えてやる…!」クラウスは命がけの交渉で伝説の魔狼を仲間に引き込もうとするのだが―!?
以下、ネタバレありの感想です。ネガティブ注意。
主人公は「虚幻師」を名乗るクラウス。彼は、神々から命を狙われる姉リンデのために逃亡を続けながら神殺しをしようと目論み、その手段として封印されていた魔狼マーナガルムを復活させます。
で、まずは手始めに死の国を治める神様であるテュールを倒してみよう!という話なわけなんですが・・・・・・。
世界観の説明が足りないように感じてしまい、ストーリーにいまいち入り込むことができませんでした。いくら北欧神話ベースでけっこう知られてる神様たちの名前を出しているとはいえ、説明不足がすぎるような。
プロローグだからなのかもしれませんけど、全てにわたってよくわからなかったです。
話の主軸となる、クラウス&リンデと神々との因縁や、マナとテュールの因縁じたいはわかるのですが、それを支えるべき土台がないというか。
重厚な世界観なはずなのに薄っぺらいんですよね。神様もなんか神様っぽくないし。
シスコンのクラウスや、妹属性のお姉ちゃんや、隠れ照れ屋のマナといった、キャラクターは良かったんですけどね。それだけに残念。
なぜリンデが神々に狙われているのか、しゃべれないはずのリンデの口を借りているのは誰なのか、とか謎はまだまだたくさんあるものの、あまり気にならないんですよね。うーん。
ネガティブな感想で失礼しました。私には合わない作品だったということで・・・・・・(´・ω・`)
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